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息子は可愛い可愛いお嫁さんを手にする。そのおかげで、私にも可愛い可愛い義娘ができる。こんな嬉しいことはないわ。念願の女の子。これでやっと家族として仲良くできるの。だからね、レノンちゃん。諦めて息子の下へ堕ちてきてちょうだいな。
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私、アイリスは力の強い魔女よ。だから、二人の様子を覗き見るくらい、とても容易いことなの。当人同士で話し合う必要があったから、息子とレノンちゃんから離れただけ。私は二人がしっかりと、結ばれるのか、結ばれないのかを見ていた。きっと息子がレノンちゃんを手に入れてくれると信じて待っていた。でも、事はそう上手くはいかないみたいだわ。
レノンちゃんは息子から逃れようとしているらしいわね。戸惑いというよりは、突然の暴露に恐れを抱いているようよ。呪いをかけられていたのを知ってからは、怒りが表に出てきたみたい。息子の腕の中で、精一杯睨みつけている姿が可愛らしいの。
ただ、息子の執着心にも気づいたようなの。一目つけた時から狙われていたことを知ってしまったからね。その執着心の強さは、レノンちゃんが運命の相手だからなの。仕方がないことなのよ。きっと他の人だったら、興味は薄れていたと思うわ。ふふっ、なんて哀れで、なんてステキなことかしら! 嬉しいわ。これで、レノンちゃんは息子から逃れることはできないの。諦めて、早く堕ちてきて欲しいわね。
逃げることを諦めていなさそうな少女には、助けはいないのよ。私は息子の味方をするもの。私以外の助けを少女は呼べないわ。だから、助けはいないの。息子が少女を養子にすることを良しとしてくれてたなら、味方をすることもなかったでしょう。でもね、息子に断られてしまったから、手助けをする他ないのよ。何度でも言うわ。私は可愛い義娘が欲しいの。
それとね、育ててきた子供がが壊れてしまうことを私は望んでいないの。腹を痛めて産んだ子供。女の子ではなかったけれど、それなりに大切な私のたった一人の息子。大切な者の強い願いが少女を手にすることなら、私は手を貸すわ。
――だからね、私は息子を援護するのよ。あなたの助けにはなれなくて、ごめんなさい。
「あら、レノンちゃん。まだ諦めてなかったの? 早く諦めたほうがいいわよ。どうせ、逃げられないのだから。行動範囲は制限されるだろうけど、その範囲で幸せになれる方法を見つけるべきよ。私はあなたの義理の母になりたいの。そのためには、レノンちゃんがアディクと結ばれなくちゃダメなのよ」
私のことは許さなくていいわよ。レノンちゃん。けれど、あなたは優しい子だから、私を憎むことはできないのでしょうね。
微笑みを浮かべ、彼らの前に現れた母親は、一人の哀れな子羊と一人の救済を選んだ。
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