第1話 異端者はスキルを得る
「そんな馬鹿な……」
ショックのあまり、俺こと、ノーム=アテナムは思わずそんな呟きを漏らしてしまった。
15歳になり、天啓の儀式を終え、遂に職業を授かった俺の目の前に表示されたステータス――それは俺を絶望へと誘ったのだった。
――――――――――
種 族:人間
名 前:ノーム=アテナム
職 業:異端者
レベル:1
H P:5/5
M P:5000/5000
攻撃力:1
防御力:1
魔 力:1
魔耐性:1
身体力:1
精神力:1
《スキル》
なし
――――――――――
数秒間ほど眺めた後、俺の口から乾いた笑いが漏れ始めた。
世界一の最弱職で有名な【異端者】――ハズレ職とも呼ばれている村人や遊び人、下手すれば職業をまだ授かっていない子供たちよりも、弱い職業……。
見れば分かる通り、MP以外の数値が極端に低く、更にこの職業だけ何故か、レベルが上がってもステータスが変動しない。
永遠に成長することのできない職業……。それが【異端者】だった。
「うわっ……、コイツ【異端者】かよ」
「何か悪いことでもして、バチが当たったのかしらね……」
この瞬間から、俺の人生は最悪な物へと変わり果ててしまうのだった。
最も不名誉な職業を背負って、生きていかなければならなくなってしまったのだ……。
そもそも”職業”とは、魔物や異形なる物に対抗するため、神が人間に与えた成長する力だと言われている。
15歳になった者は全員、天啓の儀式を受け、神の導きとなる職業を授かり、ステータスという情報を得る。
無論、職業の種類は多種多様で戦士、武闘家、僧侶、鍛冶師、商人、魔術師など色々と存在する。
だが同時にこの職業は力を与えると共に人の差別化も生み出してしまった。職業には残念ながら当たり外れが存在する。
例えば上位に位置する力を持つもの――勇者、賢者、闘匠、聖騎士などが当たりの良い例だ。
だが一方で下位に位置するものとして――村人、商人、芸人などがあげられる。しかも運が悪いと盗賊、山賊などの職業が与えられ、街から追い出されてしまうケースもあるという。
この様に、全ては職業によって決まる。
人間の生きる道も、未来も何もかもがこの職業という神に与えられし力で決まってしまうのだった。
そして、幾多もある職業の中でも最低にして最弱の職業――【異端者】
百万人に一人の確率でしか存在しないほど、レアであると同時に、何の役にも立てない職業。
こんな職業を持つ者の扱いなど、言うまでもないだろう……。
不遇職? そんなもので済むと思うなよ。
何も成長できない、只々皆のストレスのはけ口として、延々と虐げられる存在。それがその名の通り【異端者】なんだよ……。
☆ ☆ ☆
幼い頃、俺は剣豪を夢見ていた。
強い剣士になって、沢山の魔物を倒して、皆んなの役に立ちたかった。
しかし、その夢は全て職業によって砕け散った。
剣豪どころか、ただの剣士にすらもなれないゴミに成り下がってしまったのだから。
「おい、異端児! ボーっとしてねぇで、さっさと働きやがれ!」
「は……、はい……!」
全身が汗だくになっているが、俺は必死に鍬を動かして、開墾作業に没頭する。
最弱の職業ゆえに、何のスキルも持たない俺にとってこの作業は地獄同然だった。
朝から夕方まで時間を掛けても、ノルマを達成するはできない。だから必然的に、俺は夜中まで仕事を強制させられる。
一方で【開拓者】という職業の同業者達は――
「ガハハハ、こんなのも出来ねえのかよ異端児は!」
「おいおい、あんなクズは放っておいて、飲みにでも行こうぜ」
俺より遥かに遅く来たのにも関わらず、1時間でノルマを達成し、その上に追加作業まで済ませた彼らは、俺を笑い者にして去っていった。
これが職業の力――どうにもならない、力の格差である。
絶対に覆しようのない、摂理みたいなものだった。
もともと職業柄から考えても、こんな仕事が俺に向いているわけがない。
けれど、仕方なかった。こうでもしないと、俺は生きていく生活費を稼ぐ事すらままならないのだ。
雇ってくれるだけでも、俺としてはかなりありがたい。
精一杯、鍬を地面に叩きつけ、出来るだけ早く作業を終わらせようと努力する。
しかし、その仕事の量は途方もない。
加えて――横暴的な邪魔も入ってくるのだ。
「ほーらよッ!」
背後から思いっきり押されて、俺はなす術なく、その場に倒れた。
頭上からは軽蔑が入り混じった声が響き、間もなく俺の横腹は蹴られた。
「さっさと仕事しろって、言ってんだろ! ホント異端児って何もできやしないんだなぁ」
同業者達は最後にもう一回、俺の横腹を蹴ると、笑いながら去っていった。
押し倒して妨害してくるのに仕事しろだなんて、理不尽にも程がある。
けれどだからといって、最弱職の俺にできることなんてなかった。反抗すれば、後でどんな仕返しが帰ってくるか怖くてしょうがない……。
腹の底から行き場のない怒りがこみ上げてくる、だが同時に無力さ故の悔しさに涙が溢れ出てきた。
「すみませんでした……」
結局、俺はただ謝るしかない。
例え相手が悪かろうと、世間から見てみれば俺が悪いのだ。
俺という存在自体が罪――実力主義の世界とはこんな理不尽な物なのさ。皆が平等なんて言葉はあり得ない、何故ならそもそも神が平等に力を分け与えてくれないから。
そんな世界で生きていくのならば、我慢する他ない。
既に職業を与えられてから、3年の時が経過していた。
頼れる人など誰もいない。親は数年前に事故で他界したし、他の親戚や村の人々は俺が【異端者】と知った瞬間から、態度を急変させた。
今までド根性で耐えてきた俺も、もう流石に限界だった……。
どんな時も諦めるな、諦めなければ絶対に希望が見えてくる。
亡き父親の口癖だったけど、俺は今この状況に陥ったことで反論したい。
どれだけ諦めずに頑張ろうと、覆すことのできない絶望だってある……ってね。
☆ ☆ ☆
仕事が終わった頃には、既に日付が変わっていた。
辺りは真っ暗な闇に包まれ、村の家の明かりは全て消えてしまっている。
俺は一日中働いてようやく手にした300ペルを握りしめて、帰路につく。
稼いだとは言え、たったこれだけ。パン一斤と飲み物が買えるか買えないか程度のお金だ。
まぁ……、仕事終わりがこんな時間じゃ、どの店も閉まっちゃっていると思うけどね。
もし店に行くなら、仕事場に向かう朝しかタイミングがない。
そもそもこんな【異端者】に、食材を売ってくれるかどうかもまちまちである。
店の人の機嫌が良ければ普通に買えるが、悪ければすぐに追い出される。
だから、基本の食事は森の中に生えている食用の草や薬草を主食としている。
本当に空腹で辛い時は、危険だと分かりつつもスライムを倒し、その死骸を食べるのだ。
スライムの死体は、スライムゼリーと言って、基本は防具や武器の精錬に利用されているのだが、食べられる。
味はないがお腹には溜まって、空腹を紛らわせられるから、食費すらも賄えない俺としてはかなりありがたいことだ。
ただ……、運悪く酸濃度の高い死体に当たってしまうと、お腹を壊してしまう。
だから、本当に空腹時にしか、この応急処置はとらない。過去に4度ほど、胃が焼けて、死にかけたこともあるからね。
「はぁ……、どうして俺だけ、こんな扱いなんだろうな……」
家への帰り道、俺はふと村を出た先にある平原に立ち寄っていた。
明日は1ヶ月に1日しかない休日――だから少しぐらいは羽目を外しても良いと思った。
今夜も星が綺麗だ……。けれど、純粋にその眺めを楽しめるほど、俺に心の余裕はなかった。
「神様、いるなら教えて下さい。俺は何か悪いことをしてしまったのでしょうか……?」
憧れの剣豪になるため、日々精進して、剣の鍛錬を積んできた。
人一倍真面目に生きたし、他人にも優しくしてきたつもりだ。
けれど……、そんな努力は全くといってもよいほど報われず、代わりに与えられたのは絶望……。
「あぁ……、クソッ! 世の中、不平等すぎるんだよ!」
ふと横を見ると、そこには一匹の蒼いスライムがジッと俺の隣で佇んでいた。
佇んでいるというよりは、寝ていると言ったほうが良いのだろうか……。ピクリとも動かず、只々気持ちよさそうに星の光を浴びていた。
「何でお前は、そんなにダラケられるんだよ。死ぬほど苦労している奴だっているのにっ!」
八つ当たりはするなとよく父親に言い聞かされていた。
けれども、疲労とストレスが溜まりに溜まった俺は我慢できず、近くに落ちていた木の枝を取ると、そのスライムに叩きつけた。
ポヨンッと弾力のある音がなり、枝が跳ね返される。
子供ですらも、一撃で倒せる魔物なのに……、俺はこんなことすらもできないのかよ!
「クソッ、クソッ、クソォオオッ!!」
残った力を振り絞って、俺は何度も何度もスライムを木の枝で叩いた。
何回もポヨンッと弾き返されてしまったが、約60回目にして、ようやくスライムはパンッと破裂し、辺りに魔力とスライムゼリーを撒き散らしたのだった。
攻撃力1の人間は――防御力10のスライムにすらも、まともに勝てない。
その痛烈な事実が突きつけられ、俺は更に心を痛める。
「はぁ……、はぁ……、無駄な体力使っちまった」
けれど、若干胸がスッとした気がする。
これだけ発散すれば、明日も頑張って生きていけるだろうか。
その時、俺はふと身体に違和感を感じた。ステータスこそ変動しないが、どうやらレベルアップしたようだった。
「4年目にしてレベル5か、虚しいったらありゃしないな……」
俺は久しぶりに、ステータス画面を開いて確認する。
予想通り職業レベルが4から5へと上がっていた。
――――1/2――――
種 族:人間
名 前:ノーム=アテナム
職 業:異端者
レベル:5
H P:5/5
M P:5000/5000
攻撃力:1
防御力:1
魔 力:1
魔耐性:1
身体力:1
精神力:1
《スキル》
なし
―――――――――――
ただレベルが上がった所で、意味は全く無い。【異端者】はステータスが変化しないんだから……。
そして、やるせなさから長い溜め息を吐き出して、ステータスを閉じようとしたその時、俺は気づいた。
「あれ……? もう1ページあったか?」
ステータスに前までなかった2ページ目が存在することに。
俺は生唾を飲み込むと、目の前に映し出される青い画面をゆっくりと指で操作した。
すると……、予想もしていなかった物がそこに現れた
――――2/2――――
《EXスキル》
【防御貫通】
―――――――――――
「EXスキル……、だって?」
衝撃から思わず、呟いてしまった。
EXスキル――それはスキルの中でも、かなり強力な威力を誇るスキルのことである。
そもそも、スキルとは職業という力が、成長度に応じて人間に与える技能や技術のことを指す。
職業ごとに得られるスキルは変わり、その種類も職業以上に多数存在するのだ。
『職業がスキルを創造する』と偉人の名言があるくらいだからね。
新たに特殊技能を追加したり、ステータスを強化するのが本来のスキル。
対して、EXスキルはその枠を超えて、生物の性質自体を激変させてしまう物が多い。
またその威力ゆえに取得方法も謎に包まれている。
通常スキルは一定の職業レベルを超えるか、特定の条件を満たすことで取得できる。
だがEXスキルは、いつ何時手に入るか不明で、唯一分かっている条件の1つは、職業レベルが1~10、100~110、200~210のいずれかであることだ。
「最弱職でも貰えるんだな、EXスキル」
てっきり、何もかも見放された物だと思っていたが、どうやら違ったらしい。
驚き、あるいは緊張からか――鼓動がはやまり、冷や汗が額に浮かぶ。
「……しかし、こんなEXスキル見たことないな」
幼い頃、父に教わったから、大半のスキルは網羅しているつもりだ。
特に一種の憧れであったEXスキルは現時点で発見されているもの全て暗記していた。
けれど、このスキルは初見だ。
俺は恐る恐る、ほぼ無限にあるMPを使って鑑定魔法を詠唱した。
殆どの魔法はたった1しかない魔力に依存する。
しかし、例外的に鑑定魔法や探査魔法は、魔力関係なしに発動するのだ。
だからこの魔法は……、俺の唯一の得意分野と言っても過言ではない。
―――――――――――
【防御貫通】
あらゆる攻撃が、相手の防御力や魔法耐性を無効化し、攻撃力または魔力の値だけ、相手にダメージを与えることができる。また特殊攻撃や魔法攻撃によってダメージに補正がかかる場合も、防御力等は加味されない。
―――――――――――
相手の防御力を無効化ねぇ……。
待てよ、俺の攻撃力は1だから、そうなるとHP10のスライムは10回殴るだけで倒せるのか?
試してみる価値はありそうだな。
俺はおもむろに立ち上がると、木の枝を持って辺りにスライムがいないか探し始める。
すると、間もなく草むらの上で寝ているスライムを発見した。
「……寝ているところすまないなぁ!」
木の枝を振り上げた俺はニタリと笑うと、スライムを叩き始めた。
「なんで! 俺だけ! こんな! 弱いん! だよッ!」
すると合計11回叩いたところで、スライムは破裂してスライムゼリーになったのだった。
どうやら、本当に防御力を無効化しているらしい。
だが偶々、俺の攻撃がスライムにクリーンヒットした可能性もある。
「もう少し倒してみるか……」
半信半疑ながらも俺は15体ほどスライムを倒した。
どうせ上手くなんて行かないんだろ、と内心は思っていたが、俺の予想に反してスライム達は平均10.2回の攻撃で破裂したのだ。
ここまで来れば、流石に疑いようもない。
「……確かに凄いけど、勿体無いな」
だって、攻撃力が1しかないのだから、防御力を無視したところでダメージは1しか入らないのだ。
宝の持ち腐れとはまさにこの事だな……。
ちょっと過度な期待をしていたせいか、俺は肩を落とし、脱力感を味わっていた。
「ただ、ストレス発散にはちょうど良さそうだ」
今までと違い、たった10回攻撃するだけで、スライムを倒せるのだ。
もう木の枝を弾かれて、余計にイラつくことはないだろう。
えっと、防御……なんとか。
あれっ、あのスキルなんて言うんだっけ?
おもむろにステータス画面を起動して、次のページへとめくってみる。
――――2/2――――
《EXスキル》
【防御貫通】
【多段攻撃】
―――――――――――
あぁ、防御貫通か。なるほど、確かにEXスキルと言われるだけは――ん?
あれ……、また見覚えのないEXスキルが追加されていないか?
ページを戻して確認する。
なるほど、どうやら俺は今の戦いでレベル6に成長したみたいだ。
それで、運良く2つ目のEXスキルを手に入れたと……。
これは、運が向いてきたってことなのか?
可能性はある――いや、あると信じたい。
今までずっと絶望の中、生きてきたんだ。そろそろ何か良い事があっても、いいんじゃないか?
絶望の淵から這い上がろうとする俺は、藁でも掴むような思いでそのEXスキルを鑑定にかけた。
―――――――――――
【多段攻撃】
ダメージを与えることのできる攻撃の最中、あらゆる攻撃行動の効果を0.1秒毎に重複させる。
ただし、重複させた効果一回で与えられる最大のダメージ量は7までとなる。
―――――――――――
「す、すげえ……」
これも見たことがないEXスキルだったが、案の定とんでもない効力を持っているようだった。
文面を見ただけでも【防御貫通】を上回ってしまいそうな、恐るべき性能を持っていることが伝わってくるほどだ。
残念ながら【防御貫通】だけでは、【異端者】という最悪のデメリットを補うことはできなかった。
けれど【防御貫通】と【多段攻撃】――これさえあれば、俺も魔物を倒せるようになるのでは?
俺は平均50回以上叩かなければ倒せなかったスライムを、防御力を無効化させることでたった10回の攻撃で倒せるようになった。
スライムは防御力が低いから効果が小さく見えるかもしれないが、恐らくこのスキルはありとあらゆる魔物をHPの値の攻撃回数だけで、倒せるようにしてしまうのだろう。
そんな確定でHPを1減らせる攻撃が連続で当たったらどうなるか?
厳密な定義はまだハッキリと理解していないが、文面から探るにこの状態で攻撃すると、攻撃している間0.1秒毎に1ダメージずつ加算されていくことになるのだろう。
恐らく平均HP10のスライムは理論上、1秒間攻撃を与えるだけで倒すことができる。
「スライム……、いたら出てきやがれ!」
木の枝を握りしめて飛び出すや否や、俺は獣のようにスライムを探し始めた。
そして、あの青いぷるぷるとした身体を見つけた瞬間、木の枝を振りかぶり、渾身の一撃を食らわせる。
ビチャッ!
木の枝をめり込ませたスライムは大きく凹んだ後、いともたやすく破裂してスライムゼリーに変わってしまった。
「一撃で……倒せたッ!」
最弱職と言われている【異端者】の俺が、スライムを一撃で倒せた。
快挙だ――これまでにない最高の快挙だ!
「やった、やったぞッ!」
大きな満月が辺りを淡く照らす中、俺は子供のように草原の真中で歓喜の声を上げるのだった。
――この瞬間から、【異端者】である俺の最悪な人生は、劇的に変わり始める。
『余談』
・スキル【多段攻撃】について
2018/12/25に設定を改変し、簡略化させました。
ここでの攻撃の最中とは、例えば剣で敵を斬り裂いている最中、また魔法が敵に接触している最中のことを表します。要するに敵を斬っている、拳で敵を殴っている時間が長ければ長いほど、ダメージ量は増えます。
例)攻撃力(または魔力)14のスキル使用者が1秒間攻撃した場合(防御無視とする)
最初の攻撃効果で14ダメージ。その後、その攻撃の効果が10回重複する。しかし、攻撃力が14の為、最大のダメージ量を越してしまい、一回の重複効果が与えるダメージは7。よって7×10により、重複効果によるダメージは70ダメージ。合計84ダメージ。
(cf.剣を突き刺した際、剣を突き刺すまでは攻撃中と見なされますが、剣が突き刺さった状態は外力が働いていないので、攻撃中とは判定されません。また水飛沫を掛ける等、そもそも攻撃と見なされない物ではダメージは入りません)
また魔法詠唱の重複効果は流石に物理と魔法との均衡を完全に壊してしまっているので完全に撤廃させていただきました。再三申し訳ないです。
・身体力、精神力について
上記の改定と同時に『敏捷性』を『身体力』と変更し、新たに『精神力』という項目を追加しました。
『身体力』……身体能力の良し悪しに関する値。初期値で元々の人間と同等。
『精神力』……精神の強さに関する値。混乱や幻覚などの状態異常の効果を受けにくくなる。