「14!」
今日は案内は高学年の方達がやるとの事で、私は部屋で1人日記帳を眺めながら、
姉様とトーマス殿下があの時に何の話をしていたのかどうか、私はあの時の記憶をたどって断片的にでも何か覚えていないか確かめていた。
「うーーーーーん」
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『まぁ、…………トーマス様も…………』
『あの本にはなかなか初歩が書かれてい…………』
『わたくしも…………なのですが、侍女が許してくれなくて……』
『今度一緒に作るかい?』
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あれ、これ、料理のこと?
私に都合のいい方向に向かっているけれど大丈夫なのだろうか。
しかしながら、この後どうなったかはあまり覚えていない。でも好感度が上がったということは作ることにしたのではないだろうか、ふむふむ。
それならば、出発前に用意した、この『二人で一緒に作ろう』のレシピ本などどうだろう。
一応確認の為に姉様とお話しする機会を設けよう。
「ただ今戻りました、お嬢様」
「おかえり、エリサ。どうだった?」
アイテム屋の調査に向かったエリサに尋ねる。恐らく他の侍女達に聞き回ってくれたのだろう。
「アイテム屋は、最近できた道具などを売るお店のようでして、ここの学園に通う生徒がやっているお店らしいです」
「え!?生徒が?」
「そうなのです、特に場所は設けず、その方に頼んで持ってきてもらう形で販売をしているようですね」
「はぁ…………」
生徒ということは貴族なのだろうが、普通貴族の子供は道具の販売なんかしない。
「名前は、ルイ・アントン様という伯爵家の嫡男の方のようです」
「嫡男なのに、なんか、変な商売してるのね」
珍しい人も居るものなのだわぁ、と言うと、エリサは顔をしかめる。まるで、お嬢様も変人ですと訴えられて居るようだった。
「エ、エリサ、お茶飲む」
「かしこまりました、お待ちください」
この国では商品の販売について、年齢の制限は設けられていない。むしろ、若者がそういった行動を起こすことに対して好意的だ。
騎士団でさえ希望されあれば入団できるシステムが組まれて居る。
努力次第で高い地位に進むことができるのだ。
素晴らしいシステム。だと、市民には好評だが、農作を行ってくれる人口が減って居ることは解決しなければいけない問題だ、という話しも出ているらしい。
私の家の領土からはまだそういった話しは出ていないらしいが、既に問題は発生しているとすれば、早めに取り掛からなければいけない問題だろう。
なぜなら、私の家の領土の大半がフルーツを栽培する農園だからだ。
ああ、でも、高級果物としても有名だから、そんな心配するほど賃金は安くないのかな?
「その、アントン様とはお会いできなそうなの?」
「今日到着したとの噂ですが、学園にいるなら割といつでも会えるのでは?」
「それもそうね」
しかし、ルイ・アントンという名前は初めて聞いた。
どこの伯爵の嫡男なのだろうか。
_______コンコン
「はーい」
「リティちゃん?私、入ってもいい?」
「姉様!どうぞ!」
「ちょ、お嬢様、その格好で!もう!」
はっ、いけない、朝から考え事をしてたから寝間着のままだったわ
「ふふ、リティちゃんてば、お着替え終わったら学園を一緒に歩きましょうね」
そのお誘いよ、と言ってウインクして出て言った。
ああ、姉様、今日もありがとうございます。尊い。
早く準備をしてでましょう。
「では、エリサ、ちょっと手伝ってくれる?」
「かしこまりました、お嬢様」
私はエリサが入れてくれたお茶を素早く飲むと席を立った。
姉様に尋ねることは。
トーマス殿下のとこと、料理の本のこと、アイテム屋をどこで知ったのかということ、ルイ・アントンの詳細。
こんなものかな?
学園ももっと色々見てみたいし、姉様の知り合いも紹介してもらえるかもしれない。
「うふふー」
これから学園が楽しいものになればいいなぁと考えながら準備を終えた。
お読みいただきありがとうございます




