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「1!」

初小説、初投稿です。緊張してます。

第1話は説明です。

 それは突然訪れた小さな変化だった。




 姉様の腕を下ろしたちょうど肘の辺りに「!」が動いている。

 大きさは親指くらいあり、色は黄色でパチパチしている状態だ。



 これは。一体なんだろう。

 虫じゃない。さっき触ろうとしたら、なんと通り抜けてしまった。



 この不思議な現象について(最近流行りの探偵小説のように)解明するべく、私は調べることにした。




 私は一応、姉様に「最近肘をぶつけたりしていないか」どうかを聞き込みしてみたが


「私の侍女は過保護だからどこかにぶつかるなんてあり得ないかな」との事だったので、肘はとりあえず関係ないという事にした。





「肘のことではない、ということは。姉様の事なのかな」



 自分の中にある記憶で考えるのは難しいと考えて、書庫に行ってそれらしい本が無いか探してみる事にした。



 探している間に、これとは別でとても不思議に思っている事を考えることにする。




 若い時は出会う女性全てが振り返ったとされるイケメン男、ハートライド侯爵であるサイラス・クロスウィリムと、佇む姿はまるで女神が舞い降りたかのようだと言われたローズマリアとの娘であり、絶世の美少女天使と謳われている姉、アネモアの次に生まれたのが

 私、リテーリア・クロスウィリムである。


 ここでどこが不思議なのか追求しよう。



 まずは髪。

 髪はとても気に入っている。

 父の少し艶のある灰色の髪は母に似てまっすぐでサラサラ。腰の長さまであるのでどんな髪型も可能だ。

 次に顔。

 目の形は母に似て丸く、深い海の色のような紺色であり、少しつり目。一応二重でまつげは長い。

 鼻も小鼻で真ん中におさまり、薄い唇と頬は少し赤みを帯びている。

 因みに肌は白いしすごく全般的に良いものを受け継いでいると思っている。



 父は灰色の髪に少しウェーブがかかっており、いつもきっちりとまとめている。

 目は黄金色で目は少し細めだ。

 今でも紳士カッコいい。

 母は輝く金色のストレートな髪にアクアブルーの大きな瞳。小鼻、ふっくらとした唇。

 今でも美魔女女神。

 姉はウェーブのかかった柔らかい金髪に少し細めで青みがかった黄金色の瞳。小鼻、ふっくらとした唇。

 どこからどう見ても美少女、天使。


 そして、なんか背景の一部になりそうな位に平凡な顔の私。



 なんで、お父さまとお母さまの良いところを持っているのにこんなに普通な顔なのか。

 そして、なんでこの家族たちは私を世界一可愛いと真面目な顔をして言えるのか。



 それが、日頃から不思議に思っている私のことである。

 まぁ、今はそんな話をしていても疑問は解決しないので一旦考えを「!」に戻そう。





 書庫にある書物を調べ終え、全くと言っていいほど情報を得れなかった私は、姉の肘横にあるマークが他の人にも無いのかを観察することにした。



 しかし、私が今観察できる屋敷内全て見て回ったが、愛しの両親も、10人程いる侍女達も、3人いる男の使用人達も、5人いるコック達も、全員、何もなかった。



 なんなんだあれは。

 とても気になるじゃないか。




 そう思って夕食後の家族団欒の時間に姉の「!」をじっと見ていると突然グラフのようなものが出てきた。


「!!!?」

 びくっとして音を立てた私を3人が心配そうに見て来た。



 慌てて、なんでもないー!という思いで頭を横に振ると、「眠いのであれば早くお部屋に戻りなさいな」という視線を投げて、本当にその言葉を言われそうになったため


「今日はおやすみします」


 と言って赤い顔を隠すように急速に席を立つ。


 恥ずかしい。眠たくて音を立てたと思われてしまった。もう今年で11歳になった1つ上の姉はとても聡明で落ち着いていてそんなこと思われないだろうに。


 でも、1歳の差はとても大きいのではなく、平凡な私と天使では越えられない大きな何かがあると最近気がついた事は本当に良かったと思う。

 11歳で三か国語をすらすらと話し、計算なんかもお手の物らしい。

 なんだそれ、本当に11歳なのか。本当に天使なんじゃないか。だからあんなグラフがでて………。



 ん?そういえばグラフが出てきていたんだった。

 しかもなんか書いてあった気がする。

 必死にその図面を思い出す。


 まずは黒い丸の中に白でシルエットが出てきていて下に「???」と書かれており、その横に白い棒が伸び、0/1000と書かれているもの。


 その下には小さなグラフが並び、

 [勉強]80/100 [裁縫]20/100 [ダンス]20/100 [美容] 95/100 [教養 ]80/100 などがあった気がする。

 その下に「60が最低条件になります」との文字。


「………………。」



 もう、謎しかない。

 黒い丸の中のシルエットは多分人だ。

 その下の数値は………姉の今の数値なのだろうか。

 確かに姉は裁縫が苦手らしくあまり取り組んでいないらしい。ダンスはよく分からないけど。



「……………あれがもし、姉様の数値だとしたらなんだかとってもすごいわ」

 少し考えて思いついた。


 では、実験をしてやろうではないか!

 その名も「姉様、裁縫&ダンス、一緒にやりたいわ計画!」


拙い文章で申し訳ありません。

なるべく毎日投稿できるように頑張ります。

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