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Death Break~夜明けの死神~  作者: 小宮 たづき
1/1

プロローグ

誰もいないビルの屋上、辺りは真っ暗で下に電灯の光が見えるだけ。


「はぁっはぁっ!……あ゛っ!」


どうしてこんなことになったのか。

さっき転けて捻ったのか、痛みがあって足が動かせない。

そして後には、俺の反応を楽しむようにわざとゆっくり焦らすように迫る殺人鬼。


「っ嫌だ!…死にたくない!!!助けてくれぇ!」


動けないことで俺はついに殺人鬼に追いつかれてしまった。

恐怖でガタガタ震えながら必死に助けを求める。


「あれ、もう終わりかよ?頑張って逃げ回ってたし、もっと楽しませてくれるかと期待したのに……ちょっと残念。」


俺は「ひぃぃっ」と情けない声を上げる。

殺人鬼は俺の頬をそっと撫で、ニコリと笑った。


「まぁ、そうやって怯えてる顔見てるのもたのしーけどけど」


「ひっ…あっ、お……お前一体なんなんだよ!!お、俺が何をしたっていうんだ!」


相変わらず震え続けていて、かっこよくも何ともないが精一杯睨みつけて言った。

殺人鬼は一瞬きょとんとしてから楽しそうにあははっと笑って


「ふふっお前やっぱり面白いな、気に入った。いいよ、時間までまだあるし教えてあげる。」





…………最低な死神の話を。











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