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ウラメン  作者: カガワ
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『タイトル未定』上

『タイトル未定』


 主人公リクトはノール村で暮らす平凡な青年だった。しかし、突然封印された魔王が目覚め、ノール村を襲う。偶然、外出中で襲撃を免れたリクトは壊滅し変わり果てた村で魔王討伐を胸に誓い旅に出る。


 リクトの親友リフェンテと、僧侶のメルティーナ、魔女マキアも、彼と志をともに同行する。


 リクトたち一行は人間の国で一番の大国グランドクロスの賢王、シュトルヘル34世に認められ、勇者の称号を得る。勇者となった彼に人々は協力を惜しまず、彼も人々の期待に応えるべく魔王出現とともに増えた魔物を討伐しながら進む。

 魔王の配下であった、それぞれの関所を守る七魔将軍たちと死闘を繰り広げ、なんとか6人の将軍を討ち滅ぼす。


 魔王の城の目前、最後の関所の扉を守る7人目の将軍として現れたのは信頼していた仲間、マキアであった。

「冗談だよな、なぁ!マキア!!」

 詰め寄るリフェンテの命を躊躇せず奪うマキア。屍となったリフェンテに、悲鳴をあげるメルティーナ。そしてリクトは苦しみ悩みながらも、マキアに手をかける。マキアは最期リクトに抱かれながら、「ずっと、好きだった」と一筋の涙とともに果てる。


 世界は魔王の凶行により、終焉が近づいていた。満身創痍のリクトとメルティーナはそれでも最後の力を振り絞り、魔王城にたどりつき、ついに魔王と対峙する。


 魔王が笑う。その姿を隠していたローブが落ちるとそこにあったのはリクトの姿をした魔王だった。世界をより、たやすく支配するために分身をばらまいたのだ。人なみはずれたリクトの身体能力や精神力は魔王の力の片鱗だった。


 自身の誕生を知り、絶望したリクトは魔王の前で膝をつく。魔王は高笑いをしながらリクトと融合しようとする。その時、メルティーナがリクトの前に手を広げて立ちふさがる。

「リクトさんはリクトさんです!紛れもなく、私たちの勇者です!」

 気弱なメルティーナが震えながら自分を守る姿にリクトは心をうたれる。

 ふたたび立ち上がり、魔王と闘う。


「いくら人間ぶったところで、お前は俺だ!予言しよう、お前が俺になるのにそう永くはかかるまい」

 そう言った魔王のほんの一瞬の隙をつき、リクトが剣で貫く。魔王は心臓を貫かれその場に倒れた。

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