RPGという退屈と仲間と暴力の終わり
「へくっち」
場違いな音が上がる。その場にいた全ての者の動きが止まった。
「へくっち・・・失礼、鼻が」
音の主のウラメンはポケットティッシュを取り出し鼻をかんだ。
「私、退屈すると鼻水、くしゃみが止まらなく性質でして」
へくっち、ともう一度くしゃみをしてウラメンはリクトたちに笑いかける。
「さしずめ、退屈アレルギーといったところです」
「そ、そう、なんだ」
やり場のない剣の行き先を探すようにリクトの目が泳ぐ。
「退屈だ、と申し上げたのです。そして、これ以上ひどくなっては、たまりません」
ちーん、とウラメンはもう一度鼻をかむ。
「ですが、ご安心ください、そのために私が来たのですから。さぁさ、そちらで寝ているかたも起こしてください」
リフェンテが、頭をおさえながら体を起こした。リクトは諦めたように剣をおさめる。マキアは腕を組み、睨み付けた。メルティーナは心配そうに見上げる。
4人の視線が集まったことに満足したようにウラメンは口を歪める。
「さて、はじめましょうか」
刮目せよ、この世界の在り方を
刮目せよ、この世界の行く末を
空が割れ、大地が落ちる。
観劇せよ、この世界を。