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No.22 〜another story〜
No.22 〜another story〜
17:50
日没後のヘリポート。
今日の役目を終えたドクターヘリにカバーがかけられていた。
そこに藍沢の後ろ姿があった。
田中「お待たせ」
スクラブ姿の田中が声をかけた。
藍沢「あぁ。お疲れ」
藍沢は田中のことを見ると声をかけた。
藍沢「寒くないのか?」
田中「ちょっと寒いかな」
すると、藍沢は手に持っていたフライトジャケットを田中に渡した。
藍沢「前のだが」
田中「着ていいの?」
藍沢「ダメなら渡さない」
田中「ありがとう。でも、耕作は寒くない?」
藍沢「大丈夫だ」
田中「そう」
藍沢「昼、海棠零のことをお嬢様っぽいって言ったよな」
田中「うん」
藍沢「その通りだよ」
田中「えっ?」
藍沢「彼女の英名は『エリザベス=アリス=メアリー』聞いたことないか?」
田中「…どこかで聞いたような?」
藍沢「なら『Princess Elizabeth』は」
田中「えっ?エリザベス姫?」
藍沢「彼女がその張本人だ」
田中「うそ?!」
藍沢「本人にも確認済みだ。公表はしないが俺とお前には知っていて欲しかったらしい」
田中「どうして?」
藍沢「命の恩人で、勉強を教えてくれた師だからだそうだ」
田中「そっか。今度はプリンセスとしている零さんをTVでもいいからみたいな」
藍沢「そうだな」




