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藍沢と田中 其の三
藍沢と田中は病室に戻った。
藍沢「大丈夫か?」
田中「ん?」
藍沢「体調」
田中「うん。大丈夫」
藍沢「そう。良かった」
すると、藍沢がいきなり田中をベットに押し倒した。
田中「えっ…」
藍沢「ホントは、ここでお前の見たことない表情を見てみたいんだが、明日は検査だからやめておく。覚悟しとけよ」
田中「耕作…お願い事していい?」
藍沢「何?亜依」
田中「キスして」
藍沢「あぁ」
そして、初めてのキスをした。
優しくて、甘いキスを…
次の日の朝…
唇に触れた感触が、田中の目覚めを促した。
優しく啄まれて、とても心地いい。
田中がゆっくりと目蓋を開けると目の前に藍沢がいた。