表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

第5羽♡きせかえ魔法バトル、スタート!♡



 『私はララ。よろしくねっ!』

 『私はルル。がんばりましょう♪』


 声が流れるだけで胸が高鳴る。

 あの頃、何回も聞いたセリフ。

 『きせかえ魔女 ララandルル』というゲームのタイトル画面を前にして、私はすでに心がふわふわしていた。


 画面の中の二人が手を振る。

 幼いころ、画面越しの彼女たちと本気で友達だと思っていた。


 「さあ、きせかえバトルスタートだよっ!」

 ティアラ先輩が得意げに言う。


 バトルの得点は、きせかえカードを使ったコーディネートと、リズムゲームの出来によって決まる。


 バトルステージに合ったアイテムカードを選び、ゲーム機に取り付ける専用カードリーダーにスキャンしていくのだ。


 今回のステージは「星の舞踏会」。

 髪型、服、靴、そしてその他+αの魔法カード…。

 自分のセンスが試される…!


 「私はこれっ☆」

 ティアラ先輩がさっとカードを手に取り、選んだのは…。


 『ピンクリボンデコドレス!』

 ララのセリフ、そして彼女がくるりとターンしながら、パジャマ姿から一気にドレスへと変身する。

 

 「ティアラ、いつもそのドレスばかりね。」

 「だってこれが一番好きなんだもーん!

 それで、これに合うヘアとシューズは…っと…。」


 そして私の(ルル)はというと…。

 「ええっと…。」

 時間内にコーデを決めないといけないこの焦り感も含めて当時を思い出した。


 ─当時、星の舞踏会ステージに着ていきたかった、でも手に入れられなかったレアカード…。


 選んだのは…。

 『エメラルドロングドレス!』


 「このカードが使えるなんて夢みたい…。」

 今思えばガビガビのこのゲーム画質でも、この緑色のゴージャスなドレスは輝いて見えた。

 それに合わせた髪型とシューズを慌てながら選んで…。


 『さあ!リズムゲームに、レッツゴー!!』


 *・゜゜・*:.。..*:.。. .。.:*・゜゜・*


 「やったー!私の勝ち〜っ!」

 ティアラ先輩のリズムゲームフルコンボによって私は余裕で負けた。

 新入生相手でも手加減なしってところか。


 「ティアラ先輩強すぎます…!

 でも、負けても超楽しかったです!」

 「リリィちゃんも頑張ってたわ。」


 「思ったんですけど、このリズムゲーム、女児には難しすぎませんか?」

 「今の音ゲーのようなノーツは出てこなくて、ボタンを押すタイミングは覚えていくしかなかったのよね。」

 「私は全曲覚えてた〜!」

 「えっすごい!」

 緊張していたはずなのに、ゲームをしているうちにいつの間にか自然と話せるようになっていた。


 それはまるで、あの頃のゲームセンターで出会った見知らぬ女の子と私のように…。


 「“女児活”って、意外と奥深いわよね。」

 サファイア先輩が、おかわりの紅茶を差し出しながら言った。

 「子どもの頃の気持ちって、ただの思い出じゃない。

 今の私たちを作っている、大事な一部だと思うわ。」

 その言葉に、胸がじんわりした。


 あの頃の私が好きだったもの。

 たしかに今の私の、根っこにある。


 なんて話していた間にも、サファイア先輩は『本題のあるもの』を用意してくれていた…。



 ♡つづく♡


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ