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第13羽♡お菓子缶の中には…?♡



 ノエルちゃんが加わり、部活昇格に必要な会員人数、4人は達成できたきせかえマグネット同好会。

 今日の昼休みも、4人でわいわい女子会ランチです!


 「先輩たち、リリィちゃん、これ見てほしいんですけど…。」

 ノエルちゃんが、中庭に敷いたレジャーシートの上にそっと差し出したのは、小さなクッキーの缶。


 「お菓子!?うれし〜っ!!」

 ティアラ先輩が目を輝かせたけど、ノエルちゃんは苦笑して手を振った。

 「スミマセン、食べ物じゃないです笑」

 缶のふたをパカッと開けてみると__。


 「…わ〜っ!こんなに作ってきてくれたの!?」

 小さな缶の中は、まるで宝石箱のよう。手作りのきせかえマグネットが、ぎっしり詰まっていた。


 「昨日楽しくなっちゃって…夜中まで作ってました。」

 ノエルちゃんはエヘエヘと頭をかいた。

 「うれしいけど!ちゃんと寝て!?」

 「だって服のアイディアが止まらなくって!」


 マグネットのアイテムたちは、息を呑むほどの可愛さと繊細さ。

 ケープ付きのコートワンピースに、レースの付け襟。クラシカルなショートブーツや、時計を模したバッグまである。

 一つひとつに、ノエルちゃんの思う”かわいい”が詰まっているのが伝わってくる。

 「どれ一つとして同じものがないのがすごいわ。作ってくれて本当にありがとう。」


 そして、他のアイテムに埋もれるように缶の底からそっと現れたのは、女の子のお人形マグネット。

 それはもう、ノエルちゃんの超・本領発揮としか言いようがなかった。


 「かっっっ、かわいい~~~!!」

 「感動しすぎてヨダレが出てるわよ。ティアラ。」

 興奮した様子のティアラ先輩に、サファイア先輩が笑いながらハンカチで口元をふいてあげる。


 お人形たちは、お洋服を自由に着せ替えられるように、シンプルなインナー姿で描かれている、

 サイズも、同好会で使っている既製品のマグネット服にピッタリ合わせてある。

 全部で4体。ひとつひとつ、髪型も顔も違う。


 「…あれ、もしかしてこの子たちって…。」

 眺めているうちに、私はハッと気づいた。

 「そう、気づいた?」

 ノエルちゃんが“してやったり”という顔で、口元をニヤリとさせた。

 「私たち4人がモデルなのね!」

 サファイア先輩が上品に手を叩いて、声を弾ませる。


 ピンクの巻き髪ツインテの愛らしい子、ブルーのロングヘアでクールビューティーな子、

 おとなしげに微笑む黒髪の女の子、そして、茶色のショートボブの子__これは間違いなくノエルちゃん。


 「メガネはアクセサリーってことで、後付けにしてみました!」

 「素敵!」

 また、みんなの声が重なった。


 レジャーシートの上はミニチュアのおしゃれ展覧会。

 小さなマグネットたちが、きらきらと光って見える。


 「なんかさ、これだけ揃ってきたら……」

 と、ティアラ先輩がぽんっと手を打った。

 「そろそろ“お披露目”したくない?」

 「お披露目?」

 「そう!イベントに出てみるのっ!」



  ♡つづく♡


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