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プロローグ:アルファ


『システム起動』

『生体認証 認証登録更新 生体識別情報(コード)…保存完了』

『システム再起動  ⅹ―21 フリューゲル。起動』


 赤い光が少女の全身を包み込み、少女の全身に武装が装着された。

 着装したスーツの至る所に着用されたチョバムアーマーに装備された武具。

 極めつけは肩部にある翼の形状をした飛行装置(スラスター)だ。赤色に輝く二翼の主翼に4本の方向舵(ラダー)

 すぐに目に入って印象に残りやすい程に凛々しい。


 白い髪に青い瞳をした少女が空中へ舞い上がって早く飛翔しながら一本の刀剣を取り出した。



「フリューゲル!? どうしてあなたがそれを!」


 合身魔武装(ウィルド)を身にまとった少女に迷いなく斬りかかった。

 少女の言葉が耳に入っていなく、顔には迷いが一切出ていない。まるで、研ぎ澄まされた刀のように、少女の覚悟は決まっていたのだ。

 

 フリューゲル。

 テロ組織ゾハールのエース魔武装者(ウィザード)が着使している合身魔武装(ウィルド)で、世界中で有名で、知らない人は全然いない。

 赤いラインが施された一本の刀剣と盾を主装としていて、立ちはだかるものを全て一刀両断していると伝説になっている。



「――!」

「――なっ!?  そんな…噓でしょ…」



 少女が身にまとっていた合身魔武装(ウィルド)を斬り裂いた。 

 いくら刀断天使(フリューゲル)を身に付けて戦ったにせよ。相手から見て、フリューゲルをまとった少女は“ただの″小娘″でしかなかった。

 戦場の恐ろしさも、戦うことの重大さも、引き金を引いた後に背負う事の辛さや重さを知りも分かりもしない。

 平和な世界にいるだけの、ただの一般人。


 あまりの強さに戦意を失い、合身魔武装(ウィルド)まで斬り壊された以上戦闘継続は不可能。

 身体のどこにも斬られた箇所は一切なく、少女はただ″武装“部分だけ斬ったのだ。


 少女は斬った相手を一切気に掛けることなく飛び去っては、目の前の敵を次々に斬っていった。

 最初に戦った敵と同様に、使用者の″身体″をできるだけ傷つけず、武装部分に狙いを定めて。



 



 

 

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