序文
屋外・千葉の街・雨の日
短パン、スウェットシャツ、裸足で通りを走る、手入れの行き届いていない少年の姿があります。
春樹
(泣)
「とんでもない、父は私よりも犬の方が好きなんだ」。
通りを歩いて公園にたどり着きそうになると、走り疲れを感じ始める。疲れからか、公園近くの木の下で一息つく。
春樹
(疲れた)
「私は役立たずで、短い距離も走れません」。
春樹はその木を見て、怒りがこみ上げてくる。
春樹
(怒)。
「このクソッタレな世界が嫌いだ、自分の人生が嫌いだ、自分のやり方が嫌いだ」。
春樹は抑えきれない怒りで木を殴り始める。
春樹
(怒)。
「この世界はとても不公平なので、私はみんなに、そして特に父に、私は役立たずではないということを示したいと思っています」。
春樹の拳に血がにじんできて、誰かの足音が聞こえてくる。それは、日傘をさしたスーツ姿の20代の青年で、春樹の行動を見て立ち止まっている。彼は春樹の肩に触れて罰を止める。
スーツの男
(恥ずかしい)
「すみませんが、それはやめてください」。
春樹は「やめろ」と言う男を無視して木を叩き続け、男は春樹の肩を強く叩く。
スーツを着た男性
(いらいら)
「やめてくれ、頼むから自傷行為はやめてくれ」。
春樹は振り向きざまに男を突き飛ばす。
春樹
(怒)。
「ここから出て行け、俺が何をしようとお前には関係ないだろう」。
男は困ったように彼を見て、眉をひそめる。
スーツの男
(怒)
「あなたが望むように、私はあなたの力になりたかったのです」。
男は春樹に背を向けて立ち去っていく。
スーツの男
(つぶやき)
「それは私が親切にしようとしているからだ」。
春樹は男が去っていくのを見届けると、木の幹に腰を下ろした。
春樹
(゜Д゜)ノ
「私は彼に優しくなかったかもしれないが、彼は私を助ける術を持っていなかった」。
春樹は下を向いている。
春樹
(イライラ)
「自分の能力を発揮して、自分が役立たずではないことを証明できるような世界に住みたい......でも......考えてみれば、私は空想上のゲームをするのが得意なだけなんですよね」。
空が響き始め、春樹が空に目を向けると反射した稲妻が見える。
春樹
(ナーバス)。
「雷に打たれるのは非常に不幸なことである」。
女性の声
「そうでしょうか?」。
その声に驚くアルトンだったが、その瞬間、彼の胸に稲妻が走った。
春樹
「アアアアアアアアアアアア」。
春樹の体は痙攣し、内部の組織は燃え始め、頭上の木は炎を上げる。
春樹の視界が暗くなり始めた頃、春樹は雷に打たれて死んでしまう。
拙作をお読みいただき、ありがとうございました。
次の章をお読みください。
私の作品を評価してください、ありがとうございます
★★★★★