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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第1章 失われた学校生活の続き
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第1章エピローグおよび第2章プロローグ

かなり唐突ですが、今回で第1章が終わりです

皐月二週目月曜日


スキルについてミラさんから習う。これで何か新しい魔法のヒントを得られたらいいな。新しい魔法をどんどん覚えていくのがいいっていう話ではないけれど、それでも選択肢が広がっていくのはありがたい


「では始めましょう。今日はそうですね。しばらくはスキルの説明でもしましょうか」


自然系のスキルについての説明を聞いていく。相手がなんのスキルを持っているのかを判断することができたら有利に働くからね。現在知れ渡っているスキルについての説明を受けていった


「いろんなスキルがあるんだな」

「まあギルドで色々と聞けるから知ってたけどそれでも漏れはあるからね」

「へえ、そういえば角先はどこのギルドに入ってるんだっけ?」


隣に座っている角先に聞いてみる。なんだかんだで僕ってクラスメートとのこと全く知ろうとしてなかったよな


「ん?ああ、第14ギルドだよなんか落ちこぼれの集まりって言われてるんだ」


落ちこぼれ!これまたチート感漂う言葉だなぁ。実は強いってお約束だからね。


「まあだから人数も少ないしかなりアットホームな感じで俺は好きだな」

「へえ、そうなんだ」

「紅は?お前の話全然聞かないからな・・・悪いのしか」


ちょっと待てなんか聞き捨てならないのが聞こえてきた気がしたんだけど


「ははは、なんでもないよ」


そうかよ。ま、いいか。こうして時々クラスメートと話すのもいいものだな


そのあとの調理実習の授業。フランに聞きたいことがあったから聞いてみることにした


「なあフランって第1ギルドだよな?」

「うん、そうだよ!」

「サクヤって知ってるか?そいつと同じパーティーになったんだけど」

「へえ!サクヤと同じか〜彼結構強いよね」


やっぱり強いのか。これで確信を持てた。やっぱり知っている人から直接聞くのが一番だよね。調理実習では今日は麻婆豆腐を作りました少し辛口だったけど美味しかった。フランは甘口も辛口もどちらもいける口だった


放課後の依頼では予想通りドラゴンを討伐しました。・・・うん、小さい龍だったこともあってあっという間に吹き飛ばされていったよ。先輩たち強すぎかよ・・・いや強いのは前々からずっとわかっていたけどさ







そんな感じでずっと穏やかな時間が過ぎていった。毎日自分のスキルについて研究して鍛錬して強くなっていく。しばらくは特に何も起こらなかったからできるようになったことだけを記るしていこうかな


まず、『領域』中に別の魔法を使えることができるようになった。それが一番のことかな。それから前々からずっと練習していた地面に含まれている砂鉄を静電気を利用して操り、剣の形にして扱うことができるようになった。ちなみに魔法の名前は『創造(creat)』。あとはこれを少し改良してあのにっくきクマみたいに体にまとわせることができればってところかな。


先輩たちやクレアと模擬戦をたくさんした。先輩にはまったく勝つことができなかったけどクレアには勝ったり負けたりを繰り返した。あいつは友人というカテゴリーから徐々にライバル、友と書いてライバルと読む的な存在に変わったな


調理実習ではフランとともにたくさんの料理を作った、最初に比べて包丁を使うのにも慣れてきたな。ギルドの寮でもご飯を作っていたから慣れてきたのかな。今ではある程度の料理ならできるようになった。レシピどうりなら。レシピから外れるようなことをすればたちまち変なことになる。作れるようになるってのと美味しく作れるってのは少し違うからねでもこないだシェミン先輩から「・・・美味しい?」って言われたから少進歩したかな。エクスクラメーションマークがついていたのが少し不安だったけどまあいいか。あとはマークが取れるように努力するだけだ。


鬼ごっこでは『感知』の魔法が大分上手くなっていった。あとで知ったんだけどあの腕輪はある魔力以下なら音がならないようになっているらしい。つまり魔力を制御出来ればバレることなく感知の魔法を使うことができることになる。それを知ってからはうまく使おうとしたんだけどこれもうまくいかなかった。僕の才能だと

こんなもんか


サクヤとミロンと一緒に依頼をこなしていく授業では僕とクレアの猛反対によりドラゴンを狩ることはなかった。サクヤはめちゃくちゃ不満そうにしていたけど多数決を持ち込んで無理やりに従わせた。だってあんなのこのメンツで勝てるわけがないから。ちなみにだけどサクヤのスキルが「光」でミロンが「水」。「光」は何気にレアなスキルらしいからその点でもサクヤはつけあがっちゃったんだね。まあ本人があれだけの大口を叩いていただけあって実力は確かだった。いろいろな人に聞いたけどとんだ取り越し苦労だった。


休日にはサリア先輩に連れられてシェミン先輩の服を見繕うとかという謎イベントが起きていたけどまあ特筆するべきことじゃないから割愛する。


そういえば僕がクラスメートに若干避けられていたって話、どうやら僕が山胡桃さんを殺そうとしたっていう話が出回っていたらしい。どこから出回ったのかはまったくわからないがまあそんなことは特に気にする必要がないな。それでも人を殺す、人に殺されるっていう経験にまったく慣れていない現代人であるクラスメートにとっては「殺そうとした」っていう事実がかなり重く、ショックな出来事だったらしい。転移直後で不安定な時期だったとはいえ、僕に殺意があったことは事実だし、警戒するのは当たり前か。ギルドの仲間は信頼できるけど急に異世界に来たんだ頼りにしたいのは同じ日本人だ。でもそのクラスメートを殺そうとした僕は除外。だから少しだけ避けるようにしたってところだろ。本格的には嫌われていない感じだから少しだけ嫌悪感を抱いたってところかな


こんな感じで僕は日々を過ごしていた。・・・でも、僕は忘れていたのかもしれない。かつて四万十さんから言われた言葉、この世界に来て僕の生きる意味。僕がやりたいこと。『麒麟』と出会って自分に自信が持てるようにって思っていたけどそれを僕は実現することができているのだろうか。浮かれていて少し忘れていたんじゃないのか。その甘さを、僕は身をもって実感することになった




僕は弱い、強くなった気がしていても根幹は変わっていないから。僕は何も変わっていない。だからこそ、僕は今、こうして倒れている(・・・・・・・・・)。隣にはクレアの姿が。僕と同じように傷ついて倒れている


「なあミライ。起きてる?」

「起きてるよ・・・」


「「僕は弱いね」」


でも、だからこそ、やらなければならないことがあるよね・・・。今までの僕だったらこの時に腐っていたかもしれない。でもそうならなかったのは、言葉があるからだ。僕たちはもらった言葉によって前へと進むことができる。


だからこそ、


「クレア」「ミライ」



「「君に話さなければならないことがあるんだ」」


目標は決まっている。やることは一つだけ・・・絶対に成し遂げてみせる


「「新人戦で優勝するのは僕だ」」

次は第1章のおさらい?的な感じでキャラ紹介です

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