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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第1章 失われた学校生活の続き
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授業選択って地味に大事なんだよね

ブクマ評価ありがとうございます

そういえばこの作品10万字を超えてました

これからも頑張っていこうと思います


僕がギルドに入ってから一週間がたった。つまりは入学式から一ヶ月がたったことになる。明日からついに授業が始まる。明日からの学校生活を気持ちよくスタート切るために今日僕がしておくこと、それは


「クレア〜どの授業とるか決めた?」


そうクレア(友人)とどの授業をとるのかの打ち合わせをするのだ。この学校では事前に決めるなんてことはしないで授業が始まってから自分が学びたい授業のところに行く。といっても人数がかなり多くなってしまうとパンクしてしまうので人気のところはある程度ギルドによって分けられている。


どんな授業があるのかといえば、普通に座学もあるし、戦闘訓練もある。他には生活に必要な知識といって・・・食事だとかのための授業なんてのもある。


僕たちクラスメイトはミラさんの指示で月曜日二コマ目の「歴史学」をとることが確定している。そして他は全て白紙だ。戦闘訓練を多めに受けてみたいなくらい。


「だいたい決めてるよ」

「おお!少し教えてくれよ」

「?構わないけど」


やっぱり持つべきモノは友人だね。ちなみになんで僕がクラスメイトたちに話に行かないのかっていうと、あいつら


ほとんどのやつが『優秀な学生』になっていたんだよ


なんなの?僕がこれを知ったのはつい先ほど、クレアから最近話題の一年生について聞いたところまあ出てくる出てくるクラスメイトの名前がぞろぞろ。なんかね。あいつらそれぞれのギルドに入ったじゃないですか。そしてそこでクエストの依頼とか受けるじゃないですか。で、僕たちはどうやらここの世界の人に比べて強いってのが異世界小説の鉄板(お約束)じゃないですか。つまりはそういうことだよ。この世界の魔法に慣れた瞬間どんどん難しい魔法も簡単に使いこなすことができるようになってるんですよ。


ま、となれば当然何が起こるのかっていえば人気者になったというわけですよ。もう、あいつら人気者。あいつらがいれば今年の交流戦で優勝できるのではないかって盛り上がってる。だからいつも先輩たちから教えを受けていたり同期と仲良く話していたりするんだ。そんな人たちにほいほい自分から話しかけることができる?できないよね。くそう、いつもあいつら誰かと一緒にいるなって思っていたらそういうことだったのかよ。これで合点がいった。


「まあ僕はとりあえず「古典学」と「伝聞学」かな」


古典学は過去に起きた災害やら出来事について学ぶ学問で伝聞学は伝説上の生き物例えば『麒麟』とかについて学ぶ学問だとか。どちらも眠たくなりそうな学問だな。


「他は決めていないんだ。シオンさんと同じ戦闘訓練の授業を受けようかと思ってるんだけど、知ってるかい?」

「いや、知らないよ」


わざわざ授業を受けなくてもあの人今では普通に模擬戦してくれるだろ。でもこの一週間で一回しか来てないけど。


「シオンさんのことだから忙しいんだろうけど、だから授業といった絶対に戦える時を作っておきたいんだ」


それは立派な考えだけど


「わざわざシオン先輩に拘らなくてもいいんじゃないか?グレン先輩とかすごく付き合ってくれるし」

「・・・・シオンさんは僕と同じ(・・・・)だからね」

「どこが?」

「え?あ、ああほら。シオンさんは氷で僕は火。自然界の元素という点で同じだろう?」


確かに言われてみればそうだな。・・・他の人のスキルとか意味わからなすぎるだけでもあるんだけどな。見せてもらったけどおかしなスキルしかなかったんだけど。頭のおかしい集団なんだな。


「そこに関してだけは否定できないね・・・と、ごめん。今日の朝ごはんは僕だから作ってくるね」

「あ、うん。お願い」


朝ごはんの支度をするためにクレアはキッチンに立つ。第32《・・》ギルドのキッチンにだ。最初はね、可愛いこと二人っきりかと思ってましたよ。でも実際はね


「あーいいにお〜い。今日はクレアか〜」

「スバル先輩朝から声が大きいです」


というように、なんやかんやで先輩方が毎日毎日泊まっている。同じ人がというわけでもなく代わる代わるって感じだ。


「シオン先輩、スバル先輩。おはようございます」

「ん〜おはよう」

「おはよう。ミライ」


ちょっとがっかりしたけどもまあ二人っきりよりは緊張も少なくていいかなと思い直すことにした。シェミン先輩はなんていうか・・・思っていた以上にコミュニケーションをとるのに苦労しているので。というかまだあまりあの人と話せてないんだけど


それよりもこうして他のギルドにいて大丈夫なのか心配でもある。最初に聞いてみたところ4年生は問題ないとのこと。シオン先輩?あの人はシズク先輩がうまいことしてくれているみたいだ。ほんとシズク先輩がいないとダメな人間なんだな。


「あーいよいよ明日から学校か。あ、そうだミライ」

「なんですか?」

「後でクレアにも伝えるんだけどな、水曜日の午後は予定空けとけよな。お前らにとって欲しい授業があるんだよ」

「・・・」

「どうした?」

「いえ、裏があるのかそれとも幻覚を見ているのかわからなかったので」

「いろいろとひどくない?」


だってそうだろう。この時期のこのタイミングであの言葉ってまるでシオン先輩が僕たちにアドバイスを与えるってことじゃないか。人違いだと疑った僕はまったく悪くない。あ、シズク先輩になにか言われたのかきっとそうに違いない


「だから決め付けないでもらえるかな!まあシズクに言われるまで忘れてたけどよ」

「・・・」

「ちゃんと伝えたしいいだろ?」


まあいいですけど・・・あ、ちょうどクレアも朝ごはん作り終わったみたいだし食べるとするか


今日の朝ごはんはシンプルな感じだ。焼いたパンに卵とベーコンが添えられている。定番な朝ごはんって感じだな。今日も美味しくいただきました。ありがとうございます。


「ふう、ごちそうさま。美味しかったよ」

「ありがとうございます」

「うん・・・本当に美味しい・・・クレア君・・・うちに移籍しない?」

「ありがたいお言葉ですけど遠慮させていただきます」

「・・・そう」


あのー。僕いるんですけど、なんで僕じゃなくてクレアが来たらいいのになーみたいな感じを出しているんですか。


「・・・ミライくんのも・・・美味しいよ?・・・でも、偏りが」


それはすみません。だって仕方がないじゃん。こっちは高校の家庭科でくらいしか料理なんてろくにしたこともない人間なんだから。そりゃ何気に料理も完璧な人たちもいますけどね、クレアのやつなんであんなに料理上手なんだか。あいにく僕はそんなスキルは持っていませんからね。本当に普通の高校生なんですよ。なので基本的に揚げただけとか茹でただけの料理が多い。もっと勉強しないといけないな。


このギルドの料理や家事全般について話すと、基本的には僕とクレアが行う。当初は僕だけだったけどクレアが見かねて助けてくれたんだ。いいやつすぎる。まあとはいえ僕ら二人ではなかなかきついものもあるのでたまにサリア先輩やシズク先輩、グレン先輩が助けてくださる。今は忙しいけどもう少し落ち着いてきたらイオリ先輩も来てくださるらしい。・・・助けてくださるのはありがたいんだけど、グレン先輩も料理上手いのは解せない。料理のできる熱血タイプって男飯って印象なのになんであんなに丁寧にだし汁をとってるんだよ。美味しかったけど。美味しかったけどもさ。


なんか負けたくないのであとでシズク先輩にでも料理を教わりに行くとするか。そのあと、クレアやシオン先輩と幾つか授業の話をして1日を過ごしていった。水曜日の件はわからないままだけど・・・まあすぐにわかるだろう。さあ、楽しい楽しい学校生活の始まりだ

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