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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第1章 失われた学校生活の続き
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そろそろ新キャラが出尽くしたと信じたい


なし崩し的に連れてこられたのは・・・昨日の旧修練場かよ。結局ここになるのか


「そう睨むなって。誰にも言わねえからよ」

「そうだね〜グレンはなんだかんだこういったことの口は堅いよ?」

「それが心配じゃないんです」


なんでこうなんどもなんどもばれなきゃいけないんだよ。というか、グレンさんという筋肉系にばれちまったんだしもうこれほとんどの人にバレる可能性があるってことじゃないか


「いやいやこうみえてグレンは賢いんだって見かけはあれだけどさ」

「お前ら人は見かけで判断したらいけないって習わなかったのかよ?」


いやぁ、それはよく聞く話だけどさ、それ結局安全なところから見ているから言えるだけでいざ自分が遭遇したら案外素で出てしまうものなんだよ


「あの、ちなみに戦わないって選択肢は」


多分無理だろうけど、聞いてみる。どうせ、戦わないと僕の秘密をばらすぞって脅してくるんだろ?わかってるんだよ。さあ見せてみろ、その顔に似合う取り立てを


「別にいいぞ」

「少しはキャラを守れぇ」


ふざけんな。こんなところでフラグを成立させたくないんだけど。なんでグレンさんなんだよ。どうせなら可愛い子の方が良かった。


「意味は違うけどわかるな〜可愛い子にフラグ立ってたいよね」

「ミライ、お前もスバルと同じでチャラいのな」


あの、お願いですから同じ扱いだけはやめてください「でもあの子達に置いてかれたよね〜」本気で泣きたいんですけど


こんな感じでからかいながらからかわれて・・・正確にはグレンさんを二人でからかいながら僕はスバルさんにからかわれるというなかなかに意味のわからない空間になってしまったんだけど・・・誰か止めて


「あれ?ミライ?それにグレン先輩にスバル先輩も、どうしたんですか?」


シオン先輩ーーーー!待ってました。多分あなたが一番まともに話を・・・聞いてくれそうにない


「なんでがっかりするんだい?」

「この状況をなんとかしたいのですが・・・おそらく悪化しそうなので」

「そう?あ、でもせっかくだからグレン先輩と戦ってもらったら?」


ほら、こうなる。なんで僕の戦う姿をみんな見たがるんだよ


「なんだシオン知り合いか?」

「ええ、昨日」

「ふーん、で?ミライの感じじゃあお前もう戦ってるんだろ?どうだった」

「それはご自身で確かめてくださいよ」

「もう断られたんだよ」


実は一番の常識人ってグレンさんだったりする?というか、シオン先輩、後ろにいる人たちの説明をお願いできませんかね?一人はセリア会長なのはわかるんですけど、あとの二人は?


「ああ、すまない。紹介するよ。こちらレイ先輩と葉杜はず。葉杜は僕と同じ3年だね」


シオン先輩三年生だったのか。そういえばさっきグレン先輩とかって言っていたな。そうですか。よろしくお願いします。レイ先輩は大人しそうな少年だ。星垣さんと気があうんじゃないだろうか。そして葉杜さん。彼もまたグレン先輩と同じで黒目黒髪、そういえば葉杜って漢字か?だとすれば僕たち日本人に近いのかな


「そして、こいつはミライ。異世界人です」

「・・・え?」


あっさりバラされた!なんでバラすんですか。皆さんそこまでなんで驚いていないんですか?


「ミラから聞いていた」


なんであの人すでに会長に話しているの?「あいつも生徒会」いや、あの・・・理由がわからない


「まあシオンが絡むくらいだし」

「僕と同じ黒目黒髪は珍しいからね」


はい、そうですか。もうばれてたんですね。


「悪かったって。でもここにいる人は信頼出来る。それに、少しでも事情を話しておいた方が楽だよ」

「そうだよ〜これから君をはじめとする異世界から来た子たちはみんな目立っちゃうんだし」


そんなに目立つものなんですかね確かにお約束ではあるけど。楠とか青目とか絶対目立つと思うけどさすがに全員ではないと思うんだよな・・・ところで皆さんはなぜここに


「サリアから戦力外通告くらった」

「逃げてきた」

「僕は一年生と会うなって言われた」

「つまんなかったから」


ダメ人間しかいない。「僕はまだ役立たずって言われてないけどね」わかって逃げてきたあんたが一番たち悪いですって


「ははは。まあハブられた者どうし、暇つぶしに勝負しねえか?レイ、お前はどうだ?」

「この子の方が見たい」


すっと、僕を出さないで下さい。期待してもらっても何もできませんよ


「一度みんなに実力見せときなよ。大丈夫だから」


不安しかない・・・じゃ、じゃあ戦う相手を選んでも「よし、いつでもこーい」少しは話を聞けよ












結局ボコボコにボコられて終わりました。グレン先輩強い。体感的にシオン先輩よりも強い気がする。


「あのねえ・・・グレン先輩は僕が本気を出しても勝てない人の一人なんだよ?」


そうだったんですね。・・・あの、葉杜さん、後ろで何をしてるんですか?


「じゃあ次は僕ね。よろしく」

「嫌です」


どうせまた負けて終わりですよ


「あーあ、お前らがいじめるからいじけちゃったじゃん。ごめんねーこのバカ手加減とか知らなくてさ」

「確かに入学式その日にするもんじゃないね。ごめんなミライ」


わかってくれた嬉しいです。なんだかんだで優しいんだ。口々に謝ってくれて・・・シオン先輩は別ですよ。あなた昨日僕をボコボコにしてたじゃないですか


「お前何してんだ入学すらしてないじゃないか」

「昨日もここにいたからつい・・・」

「シオン、さすがにダメだよ〜もはやイジメじゃん。なに三年生トップがそんなことしてんの」

「すみません・・・」


シオン先輩って三年生のトップなんだ。というかこれがトップなのか・・・三年生に不安しかない「実力と性格は無関係だから」それもそうですよね!


「あの、僕の印象が最悪なんですけど」

「事実だから仕方なくない?」

「諦めろよシオン」


大丈夫です。皆さん軒並み印象悪いんで。こんな集団リンチしてくるやつらに碌なやついないですよ


「まあまともなやつは誰もいないな」

「そこは否定できないよね〜」


なんでそこは否定しないんだよ。「先輩方はね、サリアさんを初めとする女性の先輩方からかなり怒られてるから。もう開き直ってるんだよ」


もはややばいどころのレベルじゃなかった!人としてどうなんだろう。


「でもいざとなったら頼りになる先輩たちなのは保証するよ」


それはまあ、経験的に考えればおかしくないので、否定はしませんよ。地球にはそんな話とか結構あるんですよ。普段は頼りないけどいざって時に頼りになるキャラなんてその筆頭ですよ


「へえ、そんな話があるんだね。ま、そんなわけで、こいつらと親しくしててもいいと思うよ」

「ちょっとまて。俺たちと仲良くする理由がそれなのか?まさかシオンそんな風に思ってたのか」

「それはさすがにこれからの付き合いを考えないといけないね〜」

「ま、待ってください」


確かに、これからの学校生活を考えるとこの人たちと仲良くしておくのもいいかもしれない。でも、


「シオン、自業自得」

「面倒だから諦めて」

「あ、僕はそんなこと思ってませんからね」

「葉杜、君もなの?!」


仲良さげに話しているのを見るとそんなのを関係なしに付き合っていきたいなって思うかな。もしかしたら僕って案外ちょろいのかもしれないけどさ。でも、きっとこの人たちは信頼出来る、そんな気がする

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