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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第7章 第32ギルド
262/317

楠との再戦

はい、今回から『書いたら投稿』を始めようと思います

長月一週目水曜日


「えっと…僕のギルマスから言われてきたんだけど…どうして紅君がいるの?」

「なんか、ごめんな?」


僕の前にいるのは楠 まこと。地球にいるときにいじめられていたけれどもこの世界に来てから「夢」というかなりユニークなスキルを得てあちらこちらで活躍しているおそらく転移者の中でチートを引いた人物。そんな彼が僕の前にいる…正確には僕と一緒にこの修練場にいる理由は簡単だ。一昨日、僕がギルマスたちを前にして宣言した内容を受けてハルさんが急遽設定したのだ。楠は確か第5ギルドだったからハルさんとは違うのだけどどうやら楠のギルマスに協力をしてもらって僕との戦いが実現したのだ


「やあやあ、二人ともよろしくね」

「ハルさん」

「あ、ハルさん」

「え?楠ってハルさんと知り合いなの?」

「う、うん、天衣君たちと合同で動くこと多かったから」


なるほどね。天衣はハルさんのところにいるから関わりがあるんだろうね。でもそれなら話が早いな。だってハルさんが全部説明すればいいだろうし


「いいか、悪いけど二人で模擬戦をして欲しいんだ」

「僕と紅君で、ですか?」

「ああ、頼むよ」

「わかりました」

「素直だね」

「君にリベンジしたいと思っていたからね」


僕に挑戦的な視線を向けてくる。ああ、そういえばかつて一度戦ったことあるな。でもあれって戦ったとは言い切れないんじゃないか?


「今回は僕は能力をセーブしないからね」

「ああ、わかってる」


能力をセーブしている楠に勝ったとしてもギルマスたちは誰一人として納得しないだろうしね。というかこいつ…こんなキャラだったっけ?かなりイケイケな正確になっているんだけど


『まあ、力を与えられたら人間誰しも性格かわるわよ』


お前…なんでいるんだよ。クレアはどうしたクレアは『向こうにいるわ』イフリートに言われるままに顔を向ければ確かにクレアがいた。あ、お前も来ていたんだな


『まあミライとクスノキの戦いでしょう?きになるわよ』


それに天衣の姿も見えるし、その横には…げっ、一ノ瀬もいるんだけど。あいつ僕の方をちょっと睨んでいないか?まあ再戦の約束をしているはずなのに楠と戦っているんならそりゃ睨みたくもなるな


「それじゃあミライもクスノキも準備はいいか?」

「もちろん」

「大丈夫ですよ」


ハルさんの最終確認に対して僕らは肯定の意をしめす。さて、流れというものもあるけれども転移者、クラスメートと戦える機会なんてそうそうないし、この戦いをしっかりと楽しむとしますか


「それじゃあ…始め!」


ハルさんの掛け声で僕らは構える。えっと、楠のスキルは確か「夢」だよな。あれからしばらく経つし僕が知らない魔法を覚えていたとしても不思議じゃない。だとすると僕は相手の情報がわからない状態で戦うことになるのか。


「『電気鎧(armor)第三形態(third)』」

「『夢の世界へ』…やっぱり効かないか」

「催眠術とか怖すぎるんだけど」


楠の魔法を僕は『電気鎧(armor)第三形態(third)』で避ける。催眠術で眠らそうとしているんだけど頭の神経をいじることで眠らないようにすることができるからね。


「ふっ」

「無駄だよ『幻の狭間』」

「!」


僕は確かに楠を殴った。そのはずだった。でも実際は空を切る。これは…幻術か?クレアが使う魔法と似ている気がする


「『感知(feel)』…?」


それならば感知魔法を使えばいいんだけど今殴ったはずの楠からも同じように人間の電気信号を感じる。これはどういうことだ?幻なら実態を持っていないはずじゃないんじゃないのか?


「ふふっ、これが僕の新魔法だよ」

「ふざけんなよ」


よくわからないけどなんで別方向から楠の声が聞こえてくるんだよ。ふと、目の前の楠を見る。しかし目の前にいる楠は消えていなくなってしまった


「え?」

「『ナイトメア』」

「!」


後ろから嫌な予感がして慌てて横に飛び退いた。しかしながら完全に避けきることができなかったのだろう。足に少し当たってしまった。


「うぐっ」


慌てて見てみると特に何かされた感じではなさそうだ。特に特殊効果が発揮される魔法ではないのかな。普通に攻撃する魔法なのだろうか。それなら戦える


「このやろっ『放電(thunder)』」


だが、こうして姿を現したっていうことは僕の魔法を当てることができるというわけだ。『感知(feel)』を使っているからすぐにわかるんだよ!


僕の放った電撃は楠に向かってまっすぐに進んで行く。これは避けることができないだろう


「!、『夢現の狭間』」

「その魔法はチートすぎるんだけど」


僕の魔法は綺麗に楠の体をすり抜ける。どうやらこの攻撃は避ける可能性(・・・・・・)があったみたいだ。それだけでかわすことができるとかズルすぎる


『正確にはあなたが魔法を使わない可能性、よ』


え?それもっとやばいんだけど。イフリートの助言を聞いて。僕は思わず青ざめる。それってつまり対人戦においてこいつは最強ってことじゃないのか?少しでも他の選択肢を考えた瞬間楠には一切の魔法が届かなくなるっていうことだろ


「いい加減眠ってよ『夢の世界へ』」

「だからそれは効かないって」


向こうの攻撃手段がどんなものなのかわからないけど今のところはなんとか防げている。でも防げてるだけだ。向こうに対しての有効打を僕はまだ持っていない。このままだといつかジリ貧で負けてしまう。


「んー、じゃあこれでどうかな『正夢の預言書』」

「?」


突然、楠の周りに謎のオーラみたいなのが出現した。まるで僕の『領域』のような…でも一体どんな魔法なんだ


「君の未来を視させてもらったよ」

「は?」

「『ナイトメア』」

「その攻撃は…!?」


またしても攻撃が来たので僕は移動した。どうせ僕のいた場所に攻撃してくるのだろうと踏んで。でも楠は僕が移動した場所に魔法を放ってきた。衝撃をもろに受けてしまったので僕は吹き飛ばされる。いや、まってまじか


「お前、未来が見えるのか」

『未来のミライね』

「お前はうるさい」

「?」


イフリートがくだらないことをいうから思わず反応してしまったじゃないか。なんだよそのダジャレは座布団を没収したいんだけどあいにくながらこいつは宙に浮いている。


『関係ないでしょ。それよりもほら、きたわよ』

「!」


いつのまにやら楠が迫ってきた。僕の目の前にきて右手で殴ってくる。でも、そこまで早くない。だから左手で弾いて拳を逸らす。そのまま無防備に空いている右脇腹を蹴る。手応えあり


「…!」

「これも変えられた、のか」


しかし次の瞬間、楠は何事もなかったかのようにその場に立っている。あれ?にしてはあいつの顔がかなり頭上に見えるんだけど


「『ナイトメア』」

「!!!」


僕が事態を認識するよりも先に楠から魔法が飛んでくる。自分がさっきの楠の拳で殴られてしまったのだと気がついた時には魔法が直撃してしまった。


「『現鏡裏(うつつきょうり)』」

「!」


さらに追撃で魔法がくる。その魔法もどこか『領域』のようでいて僕に向かってきた。そして、僕にかかっていた『電気鎧(armor)第三形態(third)』が解けてしまった


「なんで…」

「『夢の世界へ』」

「あっ『電気鎧(armor)第三(thi)』」


また魔法をかけ直すよりもはやく、楠の魔法が発動する。そして僕は…急に頭が重たくなって眠くなってしまった

感想とかいただけるととても嬉しいです!!!

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