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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第5章 バックアップ
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雑談タイム

ブクマありがとうございます。

また、いつの間にか50万字を超えていました!これからも頑張っていこうと思います


葉月一週目月曜日


さてと、久しぶりの単独行動だ。どうしよう。ここは色々な人に話しかけて情報収集するのがいいだろうか。それとも適当に遊ぶのがいいだろうか。遊ぶって言ってもまあ・・・なにするんだ?こういう時ってなにして遊ぶのが普通なんだ?


『ふらふらと買い食いでいいんじゃないの?』

「そういうものなのか・・・」


・・・ん?今の声ってイフリートか?つまり僕は独り言で「そういうものなのか」って発言したということなのか。やばい、完全に痛い人だ。いや痛いというよりは不気味な人だよ。あ、向こうのお兄ちゃんからかなり胡散臭そうな目で見られた。そこのお母さんも娘さんの意識を僕から外そうといている、やめて僕変質者じゃないよ


『そうだっけ?』


そうですよ。てかなんで僕のところにいるんですか。あなたが契約したのは僕じゃなくてクレアでしょうに。


『だってクレアつまんないもん。さっさと休憩所的なところに行ったと思ったら優雅にティータイム初めてーそしたら近くに座っている女性の集団に話しかけられてさーこういうのってなんていうんだっけ?』


逆ナンですね。まじかようらやましーというかさすがイケメンだな、このやろう。僕なんて女の子から話しかけられたのっていつも事務的なこととかあとは・・・周りに僕しかいなくて仕方なく的なやつしかないんだよ。それもだいたいクラスメートという関係の人たちだし。つまりは初対面の人から話しかけられたことなんてないってことなんだけどね。


『そうそう逆ナンー。だから話しかけるわけにもいかないしー。ミライなら多分ボッチだろうから心配ないけどさ』


余計なお世話ですよ。ぼ、僕だって人と話すことぐらいありますよ。『本当に?』よく角先と教室で話していたし、この世界に来てからはシェミン先輩を初めとする色々な先輩たちとよく話しているじゃないですか・・・あれ?半年近くこの世界にいるのに同期の知り合いがほぼいない。それに角先たちクラスメートとの会話も減っているような。・・・これ以上はやめておこう。考えたら虚しさしか残らない


『あ、そうだ。私食べたいものがあるんだーそれさがそうよ』


食べたいものって何ですか?てか今まで食べたことなかったんですか?


『だってー私精霊でしょ?』


高位の精霊だから人に化けることとかできないのだろうか。見た目もかなり小さい女の子って感じだしよくアニメとかでは成長?して綺麗な女の人とかになるシーンとかなかったっけ?


『それは契約している人からかなり充分な魔力を与えられている時に限った話でしょ?私とクレアはまだ契約してすぐだからそんなこと起きないしー』


言われてみればそうだな。それに精霊もそんな簡単にポンポン契約なんてするはずないだろうし。特にこの精霊はなんかプライド高そうだしな。『なんか考えた?』いえいえまさか・・・あーそれで食べたいものってなんでしょうか?


『まあいいわ。特別に許してあげる。私もあんなダンジョンの一つや二つ余裕でクリアするぐらいの人としか契約しないしね〜。で、食べたいものなんだけどあー「お好み焼き」って言った方があなたには伝わるかしらね』


その言い方から察するにこの世界では呼び方が違うってことなのかな。考えてみれば僕とクレアとできちんと言語が通じ合っているのがおかしいんだけどな。それにもの一つを指すときだってなんで同じものをきちんと認識することができているのか今まで深く考えたことなかったけどおかしいといえばおかしいもんな。


『それはねーまあ転移したときにちょこっと弄らせてもらったってことでいいかしら?実際はきちんとした「加護」なんだけど』


あーお約束か。ご都合主義ともいうやつね。ん?『加護』?それって誰からの?イフリートからではなさそうだし・・・この世界の神様的な人からなのか?『そのうちわかるわ』そうですね。生きていればそのうち出会うだろうな。なんだかんだでイフリートと契約したクレアも僕らが転移する原因となった魔王との戦いに何かしら関連するだろうしそうなればクレアの一番の親友である僕も何かしら関わることになることは想像に難くない。それに大抵こういうときって人類の味方総出で出現するって相場が決まっているしきっと僕らに加護を与えてくれた存在も目にするはずだ。


そういえば魔王の話を全く聞かないけどなんでだろう。僕らは魔王と戦うために呼ばれたっていうのにその魔王について全くと言っていいほど情報がない。いや魔王だけではない魔王配下の魔族だって何一つ情報が入ってきていない。これはさすがにおかしくないか?僕らに強くなって欲しいからという理由で情報規制が行われていると考えるのが普通だけどそれにしたってなー。あ、そういえばユンさんが魔族に関係すること何か言っていたけどそこのところどうなんだろ


『悩むのもいいけどさーそれはそのときになってみないとわからないでしょ?だから今は私の言うことだけを聞いていればいいのほら、わかったらさっさとお好み焼きを探しに行きましょう?』


言葉自体はすごくいいこと言っているんだけどタイミングがなぁ・・・。タイミングが違えばきっとああ、なんていいことを言うんだすごいなさすが精霊だってなるところだけどまさかの食べ物の捜索を命じてくるなんてな。


『いいじゃないの!だって久しぶりの外なんだもん。私たち精霊はね基本的に誰かと契約していないと外にまともに出られないの!』


そうなのか。ならちょっとかわいそうなことを言ってしまったかな。確かにダンジョンの奥地でくるかどうかもわからない契約者を待つのはかなり辛いだろうな。もう少し優しく接してあげようかな


『私を敬いなさい?でないと、燃やすわよ?』


すみませんでしたー。いやほんと申し訳ございません。あの、ここ街中!街中なので物騒なことは避けていただけるとありがたいのですが。いきなり街中で人が発火し出したらそれはかなりのホラーというか怪奇現象というか。とにかくパニックは避けられないのでやめていただけると・・・あ、わかりました。お好み焼き、お好み焼きですね。すぐに探しに行きますのでどうか燃やすのだけはご勘弁してください


『そうよ!それでいいのよ。あなた勘違いしているようだけど私が人間と契約をしたからって別に私が人間と同格になったわけではないのよ?私は常にあなたたち人間よりも高位の存在。だから人一人消すのなんて造作もないことだわ』


こっわ。てかアニメとかの主人公たちすごいな。精霊と契約している人かなり多いけど精霊たち基本的に主人公にベタ惚れっつうか対等な口聞いていることが多いんだけど


『それは単にそれだけ魅力があるってことじゃないの?』


それはまあ、そうなんだけどさ。なるほど包容力ね。僕には到底無理だな『そうね』ですよね。


「・・・」

『・・・何か言った方がいいかしら?』


いえ、何も言わなくても大丈夫です『あんたねー自己否定しても常にそれの否定が帰ってくることが普通と考えたらいけないわよ?』ごもっともです。ですので今後とも精進していきたいと思っております


『それでいいのよ・・・あら?』

「?」


急に声の調子が変わったけどどうしたのだろうか。『ミライあれ?さっきのナナって子じゃない?・・でもああ、そういうこと』何一人で納得しているんですか。あーでも確かにナナさんだな。てっきり別方向に向かったのかと思っていたけど行き先が大体同じだったんだな。声かけるべきだろうか。でもなぁ・・・ナンパしているみたいだと受け取られそうだし嫌だな。ってあれ路地裏の方に入っていった?


『よし。追うわよミライ』

「えぇ!?」

『燃やされたいの?』


ああ、わかりましたよ。追えばいいんでしょ追えば!それに急に叫んでしまったから周囲からの視線も痛いし。僕はイフリートに指示されたようにナナさんを追って路地裏へと足を踏み入れることにした。

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