表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第4章契約
128/317

回答:『領域』

ブクマありがとうございます

これからも頑張っていきます

???


「やっむぐむぐ・・・なにすんだよミライ」

「クレアそれはフラグだからやめて」


やったか!は古くから伝わる様式美みたいなもので一度それを口にすれば敵は瞬く間に回復し、力が強化された状態になる。


「(ミライのいた所ってそんな呪いがあるの?)」

「(まあ、お約束ってやつ?)」


まあこれはアニメとか限定だから今回はどうなるのかわからないけどね


「やったか!隊長」


おい、誰だ。今フラグ立てたやつ。あ、でも今回はどうなるのかな!わくわく「結局楽しんでいるのかよ」


『え?復活させて欲しい?』

「「結構です」」

『えーうーん、わかったわかった。今回はやめておくかー復活は次のお楽しみね!』


急に出てこないで欲しいなぁ。怖いてか次の敵にどんな仕掛け施すつもりだよ。そういえば、ゴブリンは結局どうなんだ?


「ああ、大丈夫だ『空間切断』・・・アタマを吹き飛ばした。これで生きていられるはずはない」


確かに言われてみてみればゴブリンはアタマから上が失われていた。再生する感じもないしこれは倒せたと言ってもいいのではないだろうか。そしてそのままユンさんは僕らに話しかけてくる。


「ははは、お前らやっぱりイフリートにめちゃくちゃ気に入られているな」

「ユンさん・・・」

「さて、とさすがにそろそろ知り合いに冷たくするのも疲れたな」

「へ?」

「おいおい、そんなこと言ってもいいのか?」

「いーよ、ケイお前だって言葉戻ってるし」


なんかさっきから雰囲気が全く変わっているんだけど。少しだけ打ち解けられたとか?


「ああ、勘違いするなよ。お前らは俺たちの捕虜であることに変わりはない。変わりはない、が今回のゴブリンの件で少しは見直した。しばらくだが同じパーティとして、認めよう」


お!これはなんかいい感じかな?やっぱり成果を出せば人間って簡単になびくんだよな〜


「うん、それでいいよ。知り合いに冷たい態度なんて最後に殺すときで充分だし」

「あ、あのぉ?」


思っていた展開と少し違うのは気のせい、じゃないよな。また冷たい目に戻っているし


「お前ら、あんまり俺たちに近づくなよ?殺すときにためらってしまわないようにな。それに扱いはあくまで捕虜だ。俺たちの指示には従ってもらうしお前らが囮であることも継続だ。今回みたいにケイがサポートに入ることにはなるが逃げるときはお前らを生贄にする」


一歩前進したとして諦めるしかないそれに、この人たちのスキルも少しづつわかってきた。今はまだ僕らの方が弱いのは明らかだけど成長速度では僕らの方が勝っている。それにかけるしかない


「でも、なぜ今回は勝てたのでしょうか。正直この二人の方が優秀だとは思えませんし」


それを言わないでくれ。でもそれも一理ある。


「ああ、こいつらは『領域』使いだからだ。それも独自進化させた」

「そんな!」

「なんだ?ユリ気がつかなかったのか?」

「気がつきませんよ。私は後方支援を行っていたんですから」


『領域』使いってのはいいとして、独自進化ってどういうことだ?普通にみんな『領域』なんて使えるはずでしょうに。


「ならば、この二人を殺さずに抱き込んだ方がいいのではないですか?『領域』使いは貴重ですし」

「いや、この二人を殺すのは確定だ。『風』とかが煩い」

「それもそうですね」


ああ、歯がゆい。この会話なんてわざわざ僕らの前でしなくてもいいはずだ。でもユンさんはそれをする。僕らをいつでも殺すことができるというメッセージ


「おい、ミライにクレア。お前らは『領域』を二つの使い方で使用してるだろ。普通に魔法強化の攻撃用とあとは・・・あのなんだ?俺を突き飛ばしたやつ」

「はい」

「能力を教えろ」


あれって特殊なのかな。まあ他に使っている人をみないし。


「一定範囲内にいる自分以外の存在を吹き飛ばし、またある一定以下の自分に向かってくる魔法を打ち消します」

「「な・・・」」


うん、自分で口にしてもかなり優れた魔法であることがわかる。


「他にもあるだろ。ミライお前最初のゴブリンからの一撃どうやって避けた?」

「はい、一定範囲内の感知能力を大幅に上昇させます」


本当によく見ているよな。逆に言えば『領域』はここまでの自由度を持っていることになるんだけどね。だからいちいちその人を確認しないといけない。他にはグレン先輩のだとかなりの威圧を与えてくるしね。


「それによってゴブリンの攻撃を察知して無理やり避けました」


あれ一発で決まってよかったよな。もし失敗したらって思うと・・・うん、うまくいって本当によかったよ


「これでわかっただろ?こいつらには確実に敵の攻撃を防げる切り札があった。あのゴブリンの特性は異常なまでの移動能力。それによって反応が遅れたりすることがあるがミライにはそれに対応するだけの感知能力があった。あと、攻撃一つ一つが重いがそれは二人とも一回確実に防いでいた。それが大きかったんだろうな」

「どちらも私たちにはない、力」

「そう、感知能力と絶対的な防御・・・ああ、多分長期戦ならケイの方が強いよ。でも瞬間的な硬さでいった負けてる」

「やっぱ『領域』がやばすぎるな」

「ですね・・・一応私の力で感覚強化していたのですけどあんまり効果なかったですね」


あ、ユリさんが援護をしてくださっていたのか。だからゴブリンの接近に対して『領域』の展開が間に合っていたんだな


「よし、これで反省は終りだ。次もこれで・・・って言いたいがおそらく今回のダンジョン各フロアごとでボスの性質が違う。それを見抜けないと厳しいな」

「なるほど、では何度か挑戦する必要がありますね」

「まあ最後以外なら他の奴らが仕留めても問題ないんだがな。よしお前ら回復したか?じゃあ次いくぞ」

「「はい」」


あ、なんだかんだで待っていてくれたんだ。優しいな「上がってすぐにボスと当たったらお前らの『領域』以外防ぎようがないからな。あれ一回発動したら時間かかるんだろ?」そんなところまで見破られていたのか


ゴブリンを討伐したあと、その地点に上から階段が降りてきた。どうやらそれで次の階層に進んでくれということらしい。ボスを倒さないと次の階に進めないような仕組みになっているらしい。


「いいかお前ら。次の階にいったら探索を重視するぞ」

「はい」


僕らは興味ないけどここにはそれなりに価値のある宝が眠っているんだっけ。いろんな魔道具があるみたいだし、それに今これはこの人たちにとってかなりのチャンスなんだろう。他の冒険者たちがこの階段に気がつくまで上の階の探索は彼らがしほうだいだ。つまりは独占できるってことだね。逆に言えば他のところに倒されてしまうとその階をさまようことになってしまうのか。これは注意が必要だな。イフリートが教えてくれないかなぁ


ま、とにかくクレアを先頭、僕を最後方において次の階層に向かっていく。これは感知魔法をお互いが使うことで不意打ちを避けるためらしい。それなら僕も先頭にいた方がいいのでは?って言いたかったけど却下された。出会い頭に敵と遭遇したどさくさで僕らが逃げるのとを防ぐためらしい。確かに僕が後ろにいればクレアは一人で逃げることなんてしないだろうしね


そうして僕らは次の階層に到着した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ