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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第4章契約
118/317

ダンジョンで実践

ブクマ登録ありがとうございます

これからも頑張っていきます

???


「もう大丈夫か?」

「まあなんとか動けるよ」


少しだけ回復に時間を割いてもらったので大分回復した。ついでに持ってきた乾パンも食べてお腹もかいふくさせたしね。てかふと思ったんだけど高速詠唱の練習ってなにもわざわざ敵と戦わなくても壁に向かって練習すればそれでいいんじゃないのかな?


「実戦でもないとなかなか身につかないと思うよ?」

「それもそうか?」


クレアのいうことにも一理あるな。実戦というのはちょっと特殊な緊張感があるし練習ではきちんと使うことができても実戦となると途端にできなくなるなんてことも多いしね。それに今回に限って言えば敵との戦力差をかんがえると一つでも多く実戦をこなしていったほうがいい。


「『感知(feel)』」

「『熱探知』」


僕ら二人で感知魔法を唱える。そういえばスケルトンって熱を持っているのかな?さっきは気がつかなかったけどクレアの魔法って熱源を見つけるんだよね?


「それミライも同じじゃない?骨に電気なんて通ってないよ?」

「それもそうだ」


だからなにも見つけることができないのか。敵が近くにいないと思って安心していたけどこれは気を引き締めないといけないな


「僕の場合はちょっと今回だけは特殊なんだ」

「特殊?」


なんでもイフリートの加護を受けたことによってどこにいるのか感じることが出来るようになったというのだ。なるほど火属性の耐性をつけるだけでもなく加護によって漏れだしているイフリートの力を探知することができるというわけか


「イフリートはやろうと思えば隠蔽することもできるだろうけど・・・これはわざとかな」

「一応僕らを贔屓・・してくれているんだな」

「どうだろ。攻略者のなかにも僕と同じ火属性の使い手がいればすぐにバレることさ」

「そういえばまだ出会ってないけど」

「どこかにいるんじゃない?ここ普通に広いらしいし」


それに向こうも感知魔法ぐらい使っているだろうし人間だってことがわかったらあんまり近づいてこないかもしれないな。ここにいるのは本来各国の精鋭なんだし返り討ちになる(と考えてはいないだろうが)か少なくとも自分たちに被害が出るもんな。最悪他の国の奴らにボスクラスは倒してもらって最後のお宝をかっさらうとか考えていてもおかしくないしね


「あー確かに自分たち以外に生存者がいなければなかでどんなことが起きているかわからないもんね」

「そこは少しぐらい否定してくれよ」


ものすっごいドロドロしたことを言った自覚があるんだからさ


「まあ今回は精霊が絡んでいるからね」

「精霊・・・か」


この世界において精霊を扱うことはまあスキルにあるから珍しくはあるけれどもそれほどでもない。しかし、今回みたいな一つの属性を司る精霊となれば話は別だ。それを保持しているだけでかなりの戦力になる。国のパワーバランスを崩しかねない力、それが高位(名前付き)の精霊。そうなれば国のお偉いさんはその力をどうしても欲しいからここにきている人たちのとる手段の一つとして他の国の人間の殺害が選択肢にはいりやすくなる。なんとも生きにくい世の中だ


「これで潰しあってくれれば楽なんだけどな」

「それ万一残ったグループと僕らが出会ったら終わりだぞ」

「その前になんとかすれば・・・」

「ここのボスの一撃であそこまでダメージ受けてた人の言葉かよ」


それを言われてしまったらどうしようもない。「ミライストップ」あ、スケルトンがいたのか。


「そこの角を曲がったら4体・・・さすがに少しきついかも」

「じゃあクレアの遠距離魔法で削ることはできないのか?」

「んーいや、なんか一体だけ感じが違う。これは少し強いやつだ」


ここにきて少し強い敵と遭遇。まあ弱い敵ばっかりなわけではないし当然か。「一応この辺りの敵は弱いんだけどな」え?さっき普通にボスいたんだけど


「ボスはこのフロアを満遍なく歩き回っているみたいだ」

「なるほどね」


そして一応出現する敵の強さも場所によって大まかに決まっていると。イフリート曰くリホップの関係でそのほうが楽らしい。いやそんなこと言われてもしっかり管理して欲しいんだけど


「いやイフリートがやろうとすれば全部最上級のモンスターになるらしい」

「・・・」


全自動賛成。さすがイフリート。自分の苦手なことをきちんと把握しているなんてすごい『うるさいわね。最上級モンスターを大量に出現させようかしら?』誠に申し訳ありません


「ミライ。これ言うの久々なんだけど、言葉には気をつけてね…今回本気で命が危ないから」

「それもそうだね」


僕らの命はイフリートに握られていると言っても過言ではない。今はまだお情け(・・・)で生き延びさせてもらっているにすぎない。絶対にモンスターが入ってこれない空間。強さが大きく異なるモンスターたち。これはまるで僕たちを鍛えさせるかのような配置だ。少しずつ力をつけていけばいいように。そのために最終的な目標であるボスクラスのやつは強さが頭がおかしいレベルだ。


「さ、とにかくやってみますか」


クレアと一緒に角を覗いてみる。さっき見たスケルトンの他に、手に盾を持っている個体がいた。


「あいつか?」

「他に変化がないし・・・そうなのかな?」


色が違うとかもっとそういうわかりやすいのを期待していたんだけどね。残念ながらそんなことはありませんでしたよっと。もう少し経験を積めば分かるようになるのかもしれないけど今はそれを言ってもなにも始まらないしね


「それじゃ実戦で練習しよっか『火の剣』」

「そうだな『放電(thunder)』」


剣の形をした火と電撃がスケルトンを襲う。唱えてからすぐに発動するのをイメージしてみたけどなかなか難しい。あーこういう時にストップウォッチが欲しくなるな。あれがあれば今どれだけのラグが生じているのか具体的に分かるし反応が早くなっているのかどうかすぐにわかるのにね


「ストップウォッチ?それどういうもの?」

「んーと時間を計ることができる機械なんだ」

「自動的に?」

「あ・・・」


あれ手動だから結局自分自身の反射神経がものをいうやつじゃん。意味ない。やるならもっと高性能のパソコンとかが必要じゃないか。あ、でもなんかそういう魔道具とかありそう。ユンさん(セリア先輩のお兄さん)あたりならそれくらい簡単に作ってそうだ。


「こーいうのも体感で覚えるしかないよ」

「結局そーなるのか」


何はともあれ経験が足りていないのが事実だ。幸いというべきかここはダンジョンで敵が不足するなんてことはありえない。食料の問題に目をつむればかなりいい戦場なのではないのだろうか


「さ、倒しきれなかった残り一体を倒すよ」

「そうだな・・・『電気鎧(armor)』」


一番弱いスケルトンは僕らの遠距離攻撃で倒すことができたけど強い個体は無理だったようだ。数を減らすことができたからあとはいつものように僕が前衛でクレアが後衛。


そういえば、電気によって身体能力は向上させることができたけどその他の・・・例えば視覚とか聴覚とかって鍛えることができるのだろうか?もしかして処理速度の関係だから脳の方を弄る必要があるのかな?わからないけどやってみよう。今までまったく意識していなかったけどに意識を集中させて相手の動きを見切る!それを実践してみようか

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