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電気使いは今日もノリで生きる  作者: 歩海
第3章エルフの森
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第3章エピローグと第4章プロローグ

一応第3章エピローグにしますが話数の関係で閑話扱いにするかもしれません

文月一週目月曜日


シェミン先輩に正確な日時を教えてもらったのでやっと日にちの感覚というか曜日の感覚を取り戻すことができた。シェミン先輩を初めとする先輩たちには本当にお世話になったよ。あれからまずは休養が必要ということでしばらくの間寮にかんきん・・・安静を義務付けられた。


精神的にはまだ回復していない。覚悟は決まったんだけど魔法が使えないということで心深くでは傷ついているみたいだ。先輩たちはゆっくりでいいって言ってくれたけど、少し焦りを覚える。そんな時にサリア先輩のアドバイスで普段と同じような生活を送ったらいいって言ってくれた。すぐに治るようなことでもないと。先延ばしにしているようだけどそれを聞いたら


「心配しなくてもミライなら大丈夫ですよ」


と言われた。自信満々に言われたから何も言い返せなかったけど・・・でも本当に大丈夫なのだろうか?魔法使えないのってこの世界を生きる上で大分きついと思うけど


まだ色々と爆弾は抱えたままだけれども一応の決着というか納得をすることができたのでひとまずこの話題は終了!ということになった。あんまりぐちぐち悩むのは良くないという先人たちのありがたいお言葉だ。


そしてやっと外出の許可が下りたので久しぶりの学校だ。月曜日の授業ってなんだったかというと・・・あ、クラスメートたちと顔をあわせることになるのか。シェミン先輩に連れ去られた場面を色々な人に見られていたしまた顔をあわせるのはなんか気まずいんだけど、贅沢言っていられない。


「休もうかなぁ」


今更一回授業を休んだところでもう関係ない気がしてきた。そもそも学校に通う意味すら見失いかけているんだけど・・・ああ、シェミン先輩とかに会うためと考えればまあいいか。あ、でも会うだけなら学校行かなくても毎日寮で会えるからなぁ・・・それにクレアとかもなんやかんや寮に来てくれるし。


あれ?本当に行く意味を見失ったか?あ、でも行かなかったら単位足りなくて退学とかになりかねないのか。それは嫌だな。でも今年で卒業の先輩も多いしな。


それでも体が勝手に授業の場所に向かっているのは小中高と学校で培われた概念というものだろう。学生たるもの授業を受けなければならない的なやつ。これ特に日本人には刷り込まれてそうだよな


「着いた」


場所についたので席に着く。相変わらずクラスメートたちが多い授業だなぁ。でも安心感は全くないんだよね。なんでだろ。普通?だったらこういう場所の方が落ち着くはずなんだろうけど。本当になんでだ?


「・・・」


また、というべきなんだろうけど視線を感じるんだよな。いつもいっつも休み明けにここにくるとみんなからの視線を感じてしまうんだけど。お前ら暇人か。休むのがそんなに珍しいのか。確かに学校は休まないで行くことが普通だもんな。休んでいたら先生がみんなの前でまるまるさんは今日休みですって伝えるもんな


「・・・」


でも今回の視線はいつもと違う・・?いつもは好奇の視線が多かったように思えるんだけど今回のは嫉妬と恐怖?嫉妬はあれか。シェミン先輩というかわいい女の子に連れ去られたことに起因するんだろうけど、恐怖はなんでだ?まさか・・・いやまさかな。


「紅」

「あ、天衣」


そしていつもと同じく天衣が僕に話しかけてくる。こういういつも通りがあるとちょっとホッとするよね


「こないだのさ、かわいい女の子について聞きたいんだけど」

「ああ、先輩のこと?」

「え?先輩だったのか!」


おいこら、なんなんだそのざわめきは。確かに身長は低いけどさ小動物みたいな可愛さのある人だけどさ、なんで先輩って言ったらそこまで驚かれるんだよ


「てっきり同期かと思ってた」

「え?じゃあ紅ってあの先輩と親密な関係に?」

「あの連れ去り方からして間違いなくお姉さん属性持ちだな」

「あの野郎。いつの間にフラグ立ててやがったんだ」


そして周りからの視線がかなり冷たくなりました。ふざけんな時間はみんな平等だろうが。僕だけが女の子と仲良くしていたわけじゃないから。むしろ一番共に過ごした時間が長かったのってクレアだからな!あ、でも僕はホモセクシャルじゃあないからな!恋愛対象はきちんと女子


「誰に言い訳してるんだ?」

「誰でもいいだろうが・・・」

「ま、なんとなくそんな気がしていたけどさ。じゃあ、あの人シェミン先輩だろ?」

「そうだけど・・・」


なんで名前知っているんだ?教えた覚えないはずだけど。もしかしたら何か言ったのかな?まったく覚えていないけど


「うちのギルドの先輩から聞いたんだよ。もしかしたらと思ってさ」

「へえ」

「そしたら3年前の新人戦優勝者っていうじゃないか。だからお前強くなっていたんだな」


そういうわけではないけど。あ、でも僕あの人の弟子ということになっているからおかげと言われてもしょうがないのかな。


頭の中にドヤ顔のシェミン先輩が思い浮かぶ・・・うん、かわいいってなに考えているんだ。さすがに自分でも気持ち悪いと思う。


「はあ、にしてもお前もなんやかんや満喫してるんだな」

「天衣もそうじゃないのか?」


こいつもなんやかんやチートもちの一人だと勝手に思っているし、女子ってこういう強い男子に惹かれるんじゃないのか?「お前それいうと本気で嫌われるから気をつけろよ」すみません。以後気をつけます


「ま、そうやって軽口が言えるなら問題ないな・・・なにがあったんだ?」

「別に」


人殺してましたなんて言えるわけないからなってそういえばこいつらの追求途中で逃げてきたんだっけ?すっかり忘れてた。


「なにもなのにあれからまた学校休んでいたのかよ」

「いや・・な」


確かに休んでいたらそりゃ怪しまれるよなぁ。こういう時にうまい言い訳を考えないと


「実は熱を出してしまってなそれで先輩とかに看病をしてもらっていたんだ」

「そうなのか」


聞こえない聞こえないったら聞こえない。『先輩に看病』というフレーズにまた呪詛の声が聞こえた気がしたけれどなんにも聞こえない。まあ看病されたっていうのは事実だから嘘はついていない・・・ただ実際に看病してくれていたのはシェミン先輩一人ではなくてシオン先輩とか色んな先輩が入れ替わり立ち替わりやってきたんだけどな。それいうと今度は女子からもなんか言われそうだし黙っておこう。それに勝手に勘違いしてくれるだろうし。


「まあ・・・なんにせよ気をつけろよな」


その顔を見れば納得していないのはわかったけどひとまずは信じてくれたみたいだ。さっきも言ったけど100%の嘘はついていないからね


ひとまずは追求を避けられたみたいで少し安心する。よかったよかった。少しばかり寂しさを感じるのは気のせいだろうか。


「紅」

「一ノ瀬・・・」


声をかけられたから顔をそちらの方向に向ければ一ノ瀬がいた。こいつには一番会いたくなかったな。


「こないだの再戦についてだけど」

「すまない・・少しだけ待ってくれ」

「待つとは、どれくらいだ?」

「えーっと」


僕のトラウマが治るまで?いやでもそれいつになるのかわからないなぁ。でもなんとも言いようがないんだよね。具体的な日時を言ったら言ったで僕にとって新たなストレスになりそうだし。


「それも言えない」

「理由は?」

「それも無理だね」

「・・・」


うわーまた怒っているよ。でも事情を話せないし仕方ないよね。


「・・・」

「でも・・・はあ、わかったよ。必ず君と再戦してやるからそれで我慢してくれ」

「お、おい紅、そこまで上から言わなくても・・・」


そもそも僕にはこいつに付きあう義理なんてないからね。


「わかったよ・・・じゃあ二週間後だ。そこで再戦だ」

「・・・」


お前僕の話聞いてなかったのか?なに勝手に決めているんだよ。あーなんか頭にきた。こいつ絶対にぶっ潰す。それに、いつまでも言い訳(逃げ道)を作っておくわけにはいかないしな


「それでいいよ」


釈然としないけどしょうがないな。うん。二週間後に向けて、はやくトラウマを克服しないとね。そしてできるならばこいつにトラウマを植え付けてやる

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