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#92 デバッグをしよう 2

 デバッグの手伝いを始めてから3時間くらい。


 休憩室でノスビーが休んでると、運営がみかんジュースのグラスを手に入ってきた。


「大丈夫? あんまり無理しよったらいけんよ」


「無理はしてませんよ。今もこうして休んでますし」


 ノスビーの横では、ベリリアがイスの上に丸まって爆睡してる。


「思ってたよりもやることが多いんでビックリしました」


 グラスを受け取って、笑うノスビー。


 実際、確認した項目はダンジョンの大きさやデザイン、エリアごとに出現するモンスターの種類と確率、強さ、特殊スキル、ドロップするアイテムなど多岐にわたる。


「そうやね。ダンジョンひとつ作るのに、たくさんの人たちがかかわりよるけん」


 そう言ってほほ笑む運営。その笑顔にも、やや疲れが見える。


「運営ちゃんこそ、無理をしないでくださいね。運営ちゃんにもしものことがあったら、みんな困りますから」


 ノスビーが他のスタッフたちと一緒に仕事をして気づいたことだけど、運営はスタッフたちの中心的な立場にいる。


 それは全体を統括するポジションだから当然なんだけど、役職以上にスタッフみんなが運営を精神的な柱にしてるのを強く感じた。


 みんなで運営ちゃんの力になりたい。その思いはノスビーも変わらない。


 だからこうして、デバッグに参加できるのが誇りにさえ思える。


 そんなノスビーを見て、運営が尋ねた。


「会議のときも思いよったんやけど、ノスビーくんはどうして、うちのことをそんなに心配してくれよるん? トマトの件もそうやし」


「それは……」

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