#91 デバッグをしよう 1
「ほんまにすまんねえ。ノスビーくんらには迷惑をかけたくなかったんやけど」
デバッグを手伝うことになって、運営はノスビーに謝りまくってる。
もしもスボラスが「まあいいじゃないか」って言わないか、人手が足りてるかしたら、ノスビーの申し出も断ってたに違いない。
「迷惑だなんてそんな。僕のほうからお願いしたんですし」
「アタイはお願いしてないにゃり」
余計なことを言うベリリアをニーリフトで黙らせて、ノスビーは尋ねる。
「それで、何をしたらいいんでしょう」
「その前に今回やりよるメンテナンスの説明やけど、冒険者のレベルをチェックして、レベルが20以上の冒険者は新人と別のダンジョンに飛ぶようにしたんよ」
つまりレベル19以下の冒険者はアヴァンカたちと会わないから、新人でも邪魔されないでクリアできることになる。
「それで、新しく作ったほうのダンジョンが仕様どおりになりよるか、これで確認してほしいんよ」
案内された席には水晶玉が置いてあって、ダンジョンらしき光景が映ってる。
「これで出てくるモンスターの種類や確率が見えよるけん」
机には仕様書もある。これと比べて確認するようだ。
「やってみます」
水晶玉の前で腕まくりをするノスビー。
不謹慎かもしれないけど彼の中で、クエストで新しいダンジョンに挑戦するときみたいなワクワク感が高まってきた。




