#9 クエストに出よう 1
「それでは次のミッション、『クエストに出よう』に挑戦です」
「え、こいつとですか!?」
たった今襲われたばかりだから、さすがにノスビーも抵抗がある様子。
「こいつとは何にゃりか。あたいの方が、そこら辺に生えてる草木よりもよっぽど戦力になるにゃりよ?」
せめて動物と比べろよ。
「残念ですけど、ガチャのやり直しはできないんですよ。次のミッション報酬でまたマナがもらえますから、今回だけでも連れて行ってください」
「しょうがないにゃりねえ」
「おまえが言うなよ!」
またモメそうなので、モビィがさっさと支度を始める。
「ハイ、それではこの魔法陣に乗ってください。初心者向けのダンジョンに転送されますから」
そう言って、魔法陣が描かれた布を床に広げる。
「しょうがない。さっさと終わらせて、別のクルーに入れ替えてやるからな」
「ふふん、言ってるがいいにゃり。いっぺんクエストを共にしたら、ボーイもベリリアたんの魅力にメロメロメロにゃりよ」
メロが多い。
魔法陣の上にノスビーとベリリアが並ぶと、モビィが何やら呪文を詠唱する。
「うわっ」
詠唱に合わせて、魔法陣の周りがキラキラと光を帯びてきた。
そこに聞こえてきた不穏な声。
「あっ、ちょちょ。待って待って」
いきなりそんなことを言われても、転送は急に止まれない。光はどんどん強くなって、ついにはノスビーたちの全身を包みこんだ。




