#81 ギルドメンバーに脅されよう 1
ダンジョンの奥に進めば進むほど、異様な雰囲気と血の匂いはおさまるどころか強くなるばかり。
「これは……」
どんどん高まる不安に、自然と足取りも早まる。
そしてダンジョンの最深部でノスビーたちが出会ったのは。
「おい、またザコが来やがったぜ」
ノスビーを見るなり失礼な発言をかましてきたのは、チェインメイルの上にスカジャン羽織って髪はモヒカンっていう、見るからに頭の悪そうな冒険者。
ただ、どう見ても新人じゃない。
「悪いことは言わねえ。ケガしたくなかったら、おとなしく引き返しな」
あざ笑うスカジャン。そしてダンジョンのさらに奥からは、似たようなやつが何人もゾロゾロ出てくる。しかも全員スカジャン。流行ってるのか。
「あちゃー、そういうことか」
出てきた連中を見て、カンキムは何か理解した様子。
「どういうことですか?」
尋ねるノスビーに、カンキムは声をひそめる。
「こいつら、チーターギルドの連中だわ」
「チーター? でもアレ人間に見えるにゃりよ」
「そのチーターじゃなくて」
素でもボケてくるベリリアにツッコみつつ、横目でチラッとスカジャン集団をうかがう。
「チートをやってるやつら同士でギルドを組んでるの」




