#73 依頼を受けよう 1
会議から3日が過ぎた。
ノスビーはカンキムからあいさつされたり、ベリリアからセクハラされたりと忙しい日々をおくってる。
もちろん冒険者なんだから、メインであるストーリークエストをどんどこ進めてかなきゃいけないんだけど、そっちの進みはイマイチ。
「そりゃ、協力させていただきますって言ったけどさ……」
「自業自得にゃりよ、ボーイ」
宿屋の食堂でトマトジュースを飲みながらつぶやくノスビーに、ベリリアがスプーン片手にツッコむ。
いつもとポジションが逆だけど、それを気にしてる余裕もない。
ジュースのグラスを置いた横には、ぶ厚い紙束がどどんと積まれてる。
魔王スボラスから渡された、シナリオチームの書類である。
先日の会議でなぜか気に入られたみたいで、こんなに早く協力を依頼してきた。
「ていうか、イベントで決めることってこんなにあるんだね……」
スボラスから振られた仕事は、今度やる新人冒険者の応援キャンペーンで登場する、イベント限定装備の名前やアイテムリストに載せる説明文を決める作業。
これが意外と大変で、クエストがなかなか進まない元凶になってる。




