#72 トマトを布教しよう
「トマトが苦手ってどういうことですか」
いきなりノスビーに詰め寄られて、うろたえまくる運営。
「いや、どういうって言われても。トマトってベシャってしよるし青くさいし」
「それはいいトマトを食べたことがないからです!」
ばんっと音を立てて、ノスビーが机を叩く。
周りのマリセラやスボラスも、何事かと視線を向ける。
「完熟させたいいトマトは果肉に張りがあって、香りもフルーツみたいに甘いんですよ!」
「あーあー、また始まったにゃりよ、あのトマトバカ」
ベリリアの薄い反応はさておき、脅えまくった様子の運営を見て、ノスビーも我に返った。
「すみません、興奮しすぎました」
「この状況で興奮するって、どんだけ変態にゃりか」
「そういう意味じゃない」
ノスビーがベリリアの顔面をテーブルにクラッシュさせてる間に、運営も冷静さを取り戻した模様。
「こっちこそ、すまんね」
「今度おすそ分けしますから、ぜひ食べてみてください」
「うん、ノスビーくんがそこまで言いよるなら食べてみるんよ」
ふたりのやり取りを横で聞いて、スボラスがマリセラに話しかける。
「なかなか面白いやつじゃないか。……ますます欲しくなったぞ」




