#7 モンスターをクルーにしよう
「にゃーはははは! キトンインプのべリリアたんが、クバモリーゲの地に降臨にゃり!」
「に、にゃり?」
「にゃり」
一見会話が成立してるようで、全然中身がない。
「あー、キトンインプですかぁ」
薄い会話をしてるノスビーに、カウンターからモビィがさっきの一覧表を示す。
「キトンインプの通常ガチャ出現確率は2%、一番よく出るモンスターのひとつです」
「ポピュラーな人気者ってことにゃりね」
「ありがたみが薄いってことです」
容赦ないモビィの言いようにも、気にする様子はまるでなし。
「で、そこのボーイがベリリアたんをクルーにしたいにゃりか?」
「クルー?」
急に知らない単語が出てとまどうノスビーに、モビィが説明する。
「ガチャで手に入れたモンスターは、クルーとして冒険に連れて行けます。戦闘で倒したモンスターがクルーになる場合もありますから、きっと役に立ってくれますよ」
「そうなんだ。僕はノスビー、よろしく」
ノスビーが手を差し出すと、ベリリアはなぜか仁王立ち。
「ふふん、いかにも童貞くさいガキにゃりが、まあ力を貸してやらないこともないにゃり。このセクスィーボディに萌え転がるがいいにゃり」
「いや、セクシー要素も萌え要素もないけど」
何しろ人間でいえば5歳児くらいの背丈で、とてもそういう対象には見られそうにない。
なのにベリリアは、ノスビーの正確な指摘もスルーして詰め寄ってくる。




