69/119
#69 決断をしよう
マリセラの言うとおり、決めるのはノスビー自身。
といっても、答えはすぐに出る。
「評価してくれたのはありがたいですけど、やっぱり僕は冒険者でやっていきたいです。昨日登録したばっかりですし」
「そうか……、残念だ」
断られたスボラス、割とあっさり引き下がる。
「まあ、結論を急ぐことはない。気が向いたらいつでも声をかけるがいい」
「ありがとうございます」
特に気分を害した様子もない。ノスビーが思ったよりも寛大な魔王らしい。
「よかったんよ」
運営が嬉しそうに声をかける。ここでノスビーに疑問。
(あれ? 運営ちゃんはどうして僕がシナリオチームへ行くのに反対だったんだろう)
その疑問はすぐに解消する。
「ノスビーくんが自分で選びよるなら、うちらに止める権限はないんやけど、でもまだ冒険者として十分にやりよらんけん、もったいないなー思って」
「そうだったんですか……」
これだけ冒険者を楽しませようと腐心してる運営ちゃんのことだ。新人冒険者の継続率についても悩んでるに違いない。
キャンペーンが成功すればいいなって、ノスビーも思う。




