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#61 魔王と話そう 1
「ま、魔王!?」
まさかのカミングアウトに、思わず叫ぶノスビー。その横でマリセラがうなずく。
「ああ。だからベリリアは特に注意したほうがいい。怒らせたら死ぬぞ」
「ひいいいいい!」
ど直球すぎる警告に、ベリリアが悲鳴をあげる。その横でノスビーも、悲鳴こそあげないもののかなりビビった様子。
ふたりのそんな様子を見て、嗜虐的な笑みを浮かべるスボラス。
攻撃なんて何もしてないのに、その笑みだけでなるほど魔王だって納得しちゃうくらいの邪悪さ。
「あれ? でも魔王って……」
ここでノスビー、チュートリアルでモビィから聞いた説明を思い出す。
「確か倒されたはずじゃ……」
そこまで言いかけて、さらに思い出す。
「って、それは設定でしたね」
「なんだ、知っているのか」
残念そうに口をとがらせるスボラス。なぜ残念がる。
「昨日聞きました」
「いかにも。吾は設定上は光の勇者に倒されたことになっている」
じゃあどうして、とノスビーが尋ねるより早く、スボラスは続けた。




