#60 会議室へ行こう 2
女性は見たところ30代くらいだろうか、暗緑色のソバージュがかった髪に薄むらさきの肌、メガネ越しの鋭い眼光。
タイトなスカートとブラウスの上に、邪悪さを感じるほど真っ黒なローブを羽織ってる。
「はじめまして。運営ちゃ……、さんのお誘いで参加させていただきます、ノスビーといいます」
「アタイはベリリアたんにゃり」
ふたりが名乗ると、女性も自己紹介を始めた。
「吾の名はスボラス」
「スボラスさんですね。よろしくお願いします」
「まあ運営の紹介なら、おかしなやつではなかろう」
スボラスは椅子にふんぞり返ったまま、上から目線で言い放つ。すぐさま反応したのはベリリアだ。
「むむ、ずいぶんとエラそうなやつにゃりね」
「おい、失礼だろ」
ノスビーが止めようとするけど、スボラス本人に気分を害した様子はない。
「エラそうなのではない。偉いんだ」
「……」
さすがにどうリアクションしていいか困ったノスビー、助けを求めるようにマリセラを見る。
「実際、スボラスは偉いからなあ」
マリセラの言葉にスボラスはクククと、いかにも悪役っぽい笑い声をあげる。
「当然だ、吾は魔王だからな」




