#6 ガチャを回そう 3
「じゃあ回しましょう」
モビィが示す先には、手で回すハンドルのついた筒みたいな機械がある。
「ちなみにこれが、出現する確率の一覧表です」
見せられた一覧表には色々なモンスターとかの名前と、それぞれが何%の確率で出るかがずらずらと書いてある。
異常に長くて、マジメに全部読んでたらそれだけで数十分はかかりそう。
「これ、意味あるんですか」
「ぶっちゃけないって私も思うんですけど、でも見せる決まりになってるんです」
「……」
冒険者が思ったほど自由じゃないっていうのは、ノスビーにもだんだんわかってきた。
機械の表面にあいた細長い穴に、マナをムニムニと押しこむ。
「マナを入れたら、ハンドルを右に回してください」
言われるままにハンドルを回すと、コトンと音を立てて床に落ちたのはニワトリの卵ぐらいの大きさをした黒いカプセル。
「これは……?」
ノスビーが手を伸ばそうとした刹那、カプセルが光を放って、中から何かが飛び出てきた。
「にゃり!」
謎の叫び声をあげながら出てきたのは、幼女みたいな子猫というか、子猫みたいな幼女というか、とにかくその中間みたいな生き物。




