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#52 フレンドからクルーを借りよう 2
「にゃにゃにゃ、襲撃にゃりか? 村人だと思って話しかけたら、いきなり戦闘になるパターンにゃりか!?」
錯乱するベリリアを放置して、カンキムは入ってきたモンスターの肩に手を置く。
「こいつはデザートゴーレムのバシャード。ダンジョンに行くなら貸してあげる」
そう言われて、ノスビーは昨日言われたことを思い出す。
「フレンドになるとクルーが借りられるって言ってましたね」
「そう。あなたは戦闘が楽になるし、バシャードには報酬の一部と経験値が入る。どっちにとっても得になるってワケ」
「よろしくお願いしやす」
頭を下げるバシャードの手を、ノスビーが握る。
「こちらこそよろしく」
そこへ割って入ったのはベリリア。
「待つにゃりよボーイ! これは孔明の罠にゃり!」
「誰だ孔明って」
「そんな歩くだけで床が汚れるヤツの力なんか借りなくても、ボーイにはアタイっていう立派な相棒がいるにゃり! 相棒の棒は――」
「今すぐ黙らないと、フロントに行って今度は檻を借りてくる」
「ぐぬぬ」
下ネタになりそうな空気を察したノスビーが、即座に沈黙させた。




