#51 フレンドからクルーを借りよう 1
「でも最初のうちは装備やクルーの育成で何かとお金がかかるから、たとえチリ程度でもあって損はないはずよ」
「なるほど」
ノスビーが納得してると、ケージの留め金を壊してベリリアが強引に脱出。
「にゃりーん、ベリリアたん復・活! キラッ☆」
「ああっ、これ借り物なのに! 弁償しないと!」
叫ぶノスビーに、カンキムが微笑む。
「ね、お金かかるでしょ」
「……確かに」
目の前に具体例があると伝わりやすい。
「そんにゃことより! 今すぐアタイの見てる前で、やらしいコトをして見せるにゃり!」
「だからしてないって!」
「なんにゃらアタイが手伝ってあげても――」
飛びかかるベリリアを、ノスビーはカウンターのトラースキックで迎撃。
「そんなことよりノスビーくん」
「よくこの状況を、そんなことの一言で片づけられますね?」
ノスビーの指摘も、カンキムは「まあまあ」と聞き流す。
「フレンドの特典はあいさつだけじゃないのよ。あなた、今日もダンジョン行くでしょ?」
「はい。まだチュートリアルが終わってませんから」
「ならちょうどよかった。おいで」
カンキムの声を合図に、砂でできた人形みたいなモンスターが部屋に入ってくる。




