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#48 あいさつをしよう 1
翌朝。ノスビーは宿屋のベッドで目を覚ました。
モビィが紹介してくれた宿屋で、協会と提携してるらしく冒険者向けのサービスが充実してる。
カーテンをちょっと持ち上げて窓の外を見たら、まだ早朝らしく景色は静まりかえってる。
「もうちょっと寝ようかな……」
昨日は1日の間にいろんなことがありすぎた。肉体的にも精神的にも疲労のレベルが半端ない。
カーテンを戻して、もぞもぞと布団に潜りこんだ直後。
「おはよーす、起きてるー?」
ドンドンドンとドアをノックする音。間髪入れずにガチャリと音がしてドアが開いた。
「キ、キンカムさん!? じゃない、カンキムさん!」
いきなり入ってきたカンキムに、飛び起きるノスビー。
「カギかけたはずですけど?」
部屋のカギは、今もベッドサイドにちゃんと置いてある。
「この宿屋、全部の部屋で同じカギ使ってるから、1本持ってたらどのドアも開けられるの。誰もそんなの試さないから、みんな知らないけど」
じゃあおまえはなんで知ってるんだ。




