#45 フレンド登録をしよう 2
「もー、キンカムじゃなくてカンキムですって! 何度言ったら覚えてくれるんですかー?」
どうやらそっちが本名みたいだけど、マリセラの返事はそっけない。
「キンカムの方が言いやすいんだ。いっそ改名してくれ」
「イヤですよー!」
プンスカ怒ったかと思うと、急に甘えるような態度へ一変。
どうやらふたりはそれなりに親しいようだ。名前はちゃんと覚えてないみたいだけど。
「そんなことよりー、フレンドになってくださいよ。あたしレベルが上がったんで、フレンド枠の上限が増えたんですよ」
「断る。フレンドを増やしたいなら、こいつにしろ」
そう言って、ノスビーの背中を押すマリセラ。
「は、はじめまして、ノスビーです」
「アタイは高レベルクルーのベリリアにゃり」
レベル2に上がっただけで高レベル気取りかよ。
「あ、気づかなくてゴメン。あたしは――」
「えーと、キンカムさんでしたよね」
「だから違うって!」
「キンカムさんは、いつも皆さんに名前を間違えられるんですよね」
「モビィさんまで!」
「アタイはちゃんと覚えたにゃりよ、キン○マ」
「あんたは絶対わざとでしょ!!」
娘にそんな名前をつける親がいてたまるか。




