#44 フレンド登録をしよう 1
「それじゃアタイはいったん撤退するにゃり。ベリリアの肉体に飽きたら、またいつでも召喚してほしいにゃりよ」
「飽きるって何だよ……」
そのままトラシアは別の世界へ帰ってしまい、ノスビーのツッコミだけが残る。そもそもベリリアの肉体をどうこうする欲望自体が彼にはない。
その横で、妙にテンションが上がってるベリリア。
「いやっほう、レベルが上がったにゃり! もっとレベルを上げてパワーアップすれば、ボーイを押し倒して今度こそ童貞を――」
「そういえば、ワートくんは進化させないんですか?」
「させない。進化前のほうがかわいい」
「シカトにゃりかぁぁぁ!?」
なんかもう、この半日ほどですっかりルーティーンと化してきた一連のやり取りをしてると、カランコロンカラン♪と音を立ててドアが開く。
「こんばんわーす。まだやってますかー?」
入ってきたのはノスビーよりも少し年上の少女。身長もちょっと高そう。
「あーっ、マリセラさんだ。こんばんわーす」
「なんだ、キンカムか」
マリセラのつれない返事に、キンカムと呼ばれた少女は口をとがらす。
上半身だけを守るレザーアーマーにショートスパッツ、頭にはベレー帽っていう統一感がまるでない格好だ。




