#4 ガチャを回そう 1
「続いては『ガチャを回そう』に挑戦です!」
「なんか、思ったより大変なんですね」
どうやらノスビーは、登録したらもっとサクッと冒険に出られるものだと思ってたらしい。
それを見透かしたのか、モビィが注意してくる。
「最初のうちは退屈かもしれませんけど、基本的なことを覚えておかないと後々まで苦労しますからちゃんと覚えてくださいね」
「あ、はい」
「よくいるんですよ。最初の説明を聞き流したせいで、ちゃんと手順を覚えられない冒険者が。後になってからいちいち質問投げてくるんですけど、そんなのヘルプ読めよって。ねえ?」
「あの、モビィさん?」
何だか急に、彼女のギアが1段上がった。目がヤバい。
「あっ、ヘルプっていうのは冒険者向けの案内をまとめた小冊子のことです。後でお渡ししますね」
「はい、それはいいんですけど」
「でね、そういうやつに限ってヘルプも読まないんですよ」
聞いちゃいねえ。
「よくある質問はだいたいそこにまとめてるから、それ読めばわかるようにわざわざしてやってるのに、いちいち聞いてきやがってアホかって話。それでこっちがテンプレで返すと『対応悪い』とか『ババアうぜえ』とかふざけんな! 誰がババアだよ、五捨六入すればまだ20だっつーの!」
「……」
とりあえず、モビィが25歳なのはノスビーにもわかった。




