#39 要望を伝えよう 2
「そりゃ私が強く言えば、運営はレベル上限アガルーンの出現率を上げてくれるだろう。だが私はほぼ毎日あのガチャを回しているんだ。出現率が上がって大量に出るようになったら、全体のバランスが崩れてしまう」
「そうやね。ガチャの割合は色んなバランスを見て調整しよるから、少し変えるだけでもあちこちに影響が出よるんよ」
「そうなんですか……」
ふたりの言葉にうなずくノスビー。食費を削ってまでマナを買ってるマリセラ本人が言うんだから、ノスビーが横からとやかく言う問題じゃないのかもしれない。
「それに確率はゼロではないから、回し続けていればいつかは当たる。それくらいの目標がないと、冒険が楽しくないだろう?」
「楽しく、ですか」
今日冒険を始めたばかりのノスビーは、まだピンときてない様子。
「あ、だが戦闘でモンスターが落とす食品のドロップ率はもう少し上げてもいいのでは……」
「いけんよ。それやると、マリっち今よりもっとごはん食べんようになりよるけん」
運営に却下されて、しゅんとうつむくマリセラ。髪の中では、ワートが同意するようにこくこく頷いてる。
「何かあったら、いつでも来てええんよ。協会でモビィさんに言えば、すぐ魔法陣を出させるけん」
「気をつけるにゃりよボーイ。次に魔法陣間違えられたら、アタイら今度こそ全滅にゃり」
「もうしませんからぁ」




