#38 要望を伝えよう 1
「僕なんかをそんなに信用してくれて、本当にありがとうございます。僕で力になれることがあったら、何でも言ってください」
「あー、うん。それやったら早速で申し訳ないんやけど」
「壺でも買わせるにゃりか? けど残念にゃがら、ボーイはそれより先にアタイに貢がないといけないにゃりよ」
妄言をほざくベリリアをトラースキックで黙らせて、運営に続きをうながす。
「新人の冒険者さんから、色々意見を言ってくれよると助かるんよ。そうやけん、今日みたいなミスだけやなくて、気づいたことがありよったらいつでも教えてほしいんよ」
「私もこいつに助言したり、新しいダンジョンのバランスなどについて相談を受けたりしているんだ」
「……です」
マリセラとワートが会話に加わる。確かに彼女くらいのヘビー冒険者の意見は参考になりそうだ。
「あっ、でもそうなら、言ったほうがいいんじゃないですか?」
「何をだ?」
マリセラは本気で心当たりがない様子。
「アイテムガチャですよ。マリセラさん、さっきあんなに回してたのに、レベル上限アガルーンが1個も出なかったじゃないですか」
言いながら、ガチャを回してる時の熱中っぷりと出なかった時の落ちこみっぷりを思い出すノスビー。
「アレはヤバかったにゃりね。痛々しいを通り越して痛かったにゃり。今でもまだアゴのあたりが痛いにゃり」
それはついさっき蹴られたからだ。
「いや、あれは別に不満ではない」
「えっ?」
一番の被害者であるはずのマリセラ自身に否定されて、驚きの声をあげる。




