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#34 運営の仕事を知ろう 1
一段落ついたところで、周りを見回す余裕も出てきた。
「それにしても、ここって何をしてるところなんですか?」
周りでは相変わらずモンスターたちが忙しそうに動き回ってるけど、何がそんなに忙しいのかノスビーにはピンとこない。
「ここは冒険者の皆さんに冒険を楽しんでもらえるように、イベントの企画とかダンジョンの設計とかをやりよるんよ」
「冒険者協会も、そういうサービスの一環なんですよ」
横からモビィが補足する。そこでミスしてちゃ意味ねえだろ。
「イベントはだいたい見当がつきますけど、ダンジョンの設計って……」
「どれくらいの大きさにするとか、出てくるモンスターとか、宝箱の配置や中身とか色々ありよるけん」
「モンスター、ですか?」
この島にいるモンスターは、魔王軍の残党じゃなかったのか。
見るからに納得してないノスビーに、マリセラがトドメの一言。
「まあ要するに、君が協会でモビィさんから聞かされただろう説明は、そういう設定ということだ」
「嘘ってことですか?」
「そう言っちゃうと実もフタもないですよう」
つまり嘘ってことだ。




