#32 運営と話そう 2
「チュートリアルの途中で、間違えて高レベルダンジョンに転送されたらしくてな」
「そうにゃりよ! こいつが通りかからなかったら、アタイもボーイも今ごろダンジョンの土になってたにゃり」
「そんなすぐ土にはならないだろ」
殺されてたとしても、まだ半日も経ってない。
「おやまあ、それは大変やったねえ」
ちょっと待つんよ、と言って席を立つ運営。数分後、ジュースのグラスが載ったお盆を手に戻ってきた。
「みかんジュースなんよ」
「ありがとうございます、運営さん」
ノスビーがお礼を言うと、なぜかすねた表情になる運営。かわいい。
「そんなこと言う子にはあげないんよ」
「え?」
「運営ちゃん」
「ち、ちゃん?」
「そう」
どうやら「さん」づけで呼んだのがよくなかったらしい。
「う、運営ちゃん」
「はい、どうぞ」
笑顔でグラスを渡してきた。かわいい。
「ワートくんは、マリっちと一緒がええんよね?」
「……はい」
髪から顔だけ出してうなずくワート。どうやら運営とマリセラはかなり交流がある模様。
「おいしい!」
ひと口飲んだノスビーが、思わず声をあげる。それを聞いて、運営は嬉しそうに微笑む。
「遠慮しよらんでええんよ。蛇口からいくらでも出てきよるけん」
「すごい便利だ!」
「でもジュースしか出よらんけん、グラスを洗うのに専用のウォーターサーバーが要りよるんよ」
「すごい不便だ!」
だったらジュースをサーバーにすればいいのに。
「アタイはボーイのミルクが飲みたいにゃり」
下ネタかよ。




