#31 運営と話そう 1
ダブルベッドくらいありそうな巨大なデスクが、これまで見てきた散らかり具合をこのワンポイントに凝縮したみたいに水晶玉やら書類やら空き瓶やらお菓子の包み紙やら、ありとあらゆるモノで満ち溢れてる。
そしてデスクにほとんど寝そべるように突っ伏して、書類を読んでるのはひとりの幼女。
そう、幼女である。
だいたい7、8歳くらいだろうか。見た目ではベリリアの方が年下だけど、周りがモンスターばっかりの中だと、人間形態をした彼女のほうがなぜここにって違和感は大きい。
「おい」
マリセラが呼びかけると、幼女は顔を上げた。
「おや、マリっち」
「……その呼び方はやめろ」
心底イヤそうな顔を見せるマリセラ。けどすぐに思い直したのか、後ろのノスビーを引っぱり出して対面させる。
「この子は?」
どう見ても年下の彼女にこの子呼ばわりされて、とまどうノスビー。
「新人の冒険者だ」
「ノスビー・グリーンブランです。よろしくお願いします」
敬語を使うべきか迷いつつ頭を下げると、彼女は笑顔で手を差し出した。
「はじめまして。運営なんよ」
「君が!?」
出された手を握るノスビー。小さいけど温かい手に、年相応だなって感じた。




