#27 ガチャを回そう(マリセラ編) 4
「ちなみに、そのレベル上限アガルーンの出現確率って見られるんですか?」
「見れますよう」
一覧表を広げるモビィ。そこに書かれた数字は。
0.00025%。
「えーと」
「40万回に1回、ですね」
「……」
絶望的すぎる。
「限りなくゼロに近いにゃりね」
「でも、ゼロじゃありませんよ」
そりゃ理論上はそうなのかもしれないけど。
「そのとおり、ゼロじゃない」
いつの間にか戻ってたマリセラが、後ろから声をかける。
「にゃひー!」
驚いたベリリアが、電流でも流されたみたいにビョーンと真上に飛び上がる。確率が絶望的すぎて、ドアがカランコロン鳴るのにも気づいてなかった模様。
「これをマナに」
ビョーンはスルーして、カウンターに銅貨を叩きつけるマリセラ。さっきよりも確実に額が減ってる。
「は、はいぃ」
マリセラの放つ殺気に圧倒されて、脅されてもないのに震え声のモビィ。横で見てるだけのノスビーとベリリアも震えが止まらない。
「ボーイ、こいつマジでヤバいにゃりよ。とんだサイコ野郎のお出ましにゃり」
「マリセラさんは野郎じゃないよ」
ノスビーもツッコむところそこじゃねえだろ。
「聞こえているぞ」
「にゃひー!」
マリセラににらまれて、ベリリア本日2回目のビョーン。
それもスルーして、マリセラはマナを持ってガチャへ直行。
「今度こそ!」
「どうだ!」
「……!」
「……」
だんだん弱くなる叫び声が痛々しい。




