#25 ガチャを回そう(マリセラ編) 2
マリセラが向かうのは、さっきノスビーが回したやつよりも明らかに高級感が漂うプロ仕様の機械。どうやらこれはアイテム専門らしい。
「いくぞワート、今日こそはレベル上限アガルーンを引き当ててみせる」
名前を呼ばれたからか、髪の中からワートがぴょこんと顔を出す。
ハンドルを握るマリセラの手に力がこもる。
「出ろっ!」
張り詰めた声が響く。
コトン。出てきたのは銀色の指輪。
「あ、それ結構いいやつですよ。最近実装した新しいアイテムで、装備すると攻撃力が5%上がって、さらに属性効果で――」
「知らん」
モビィの説明をぶった切って、指輪を投げ捨てるマリセラ。彼女にとって、レベル上限アガルーン以外は全部ハズレになるようだ。
「どうだ!」
再びガチャを回す。その表情はさっきダンジョンで戦ってたときよりもずっと真剣で、殺気に満ち溢れてる。
コトン。次に出たのは薄紫色の薬瓶。
「次!」
コトン。いかにも魔法かかってそうな小ぶりの宝珠。
「いらん」
ガチャを回しては、出てきたアイテムを捨て続けるマリセラ。その後ろでは髪から出てきたワートが、床に落ちる前に慌てて回収してる。




