#22 協会に戻ろう
「ヒイイイイイ! ノスビーさんが化けて出てきましたアアアア!!」
マリセラのおかげで高レベル向けダンジョンを脱出して、冒険者協会に戻ってきたノスビーを見た途端、モビィが悲鳴をあげる。
「わざとじゃないんです、アレは不幸な事故だったんですぅ! 迷える魂さんも鎮まってください!」
「いや、生きてますから」
「キエエエエエ、しゃべったアアアア!」
もはや悲鳴を通り越して奇声の域。
「なんかもう、怒る気力も失せるにゃりね」
「ギョギョギョ、ベリリアさんまでぇ!!」
会話が成立しないくらい取り乱しまくりのモビィの側頭部に、ベリリアがジャンピングニーを一撃。
「ひょぐふっ」
どこから出るんだそんな声。
「マリセラさんっていう騎士の方が助けてくれたんです。おかげで僕もこいつもケガひとつありませんでした」
実際、ダンジョンでのエンカウントは残らずマリセラが瞬殺したから、ノスビーはケガどころか戦闘に参加さえしてない。
「そうでしたか……」
安堵の息を吐いたモビィは、改めてノスビーに頭を下げる。
「この度は本当にすみませんでした」
「やっぱりミスだったんですか?」
「はいぃ、転送する魔法陣を間違えたのに途中で気づいたんですけど、もうそのときには止められなくて」




