#21 ダンジョンを出よう 3
「いいにゃりか、アタイやワートみたいなレア度の低いモンスターは、育ててもレベルの上限が低めに設定されてるにゃり」
「つまり、一定以上は強くできないということだ。だから冒険が進むと、クルーには向かなくなる」
マリセラも説明に加わってきた。
「その上限が、アガルーンで上がるってこと?」
「そうだ」
「にゃり」
「なるほど……」
ガチャで強いモンスターを引いてクルーをどんどん入れ替える他に、思い入れのあるクルーを強化するって選択肢が用意されてるらしい。
どっちの場合もガチャを回さないといけないから、マナを売るほうにとってはいい商売っていえる。
「それで手持ちの現金を全部マナに換えていたので、恥ずかしながら3日ほど何も食べていなかったんだ」
「死んじゃいますよ!?」
ガチャを引きたい気持ちはノスビーにもわかったけど、食費まで削るのはやりすぎだ。
「いつもは敵が落とす食材でしのいでいるんだが、運の悪いことにここ数日は鉱石しか落とさなくてな……」
「それでさっき、また鉱石かって言ってたんですね」
「一応、鉱石も食えないか試してみたんだが、歯が欠けた」
「試さなくてもわかりましょうよ」
人間、追い詰められると見境がつかなくなるらしい。




