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#19 ダンジョンを出よう 1
ベリリアを黙らせたところで、マリセラを先頭にダンジョンからの脱出を始める。
その途中で何度かモンスターとエンカウントするけど、ことごとくマリセラが瞬殺。
「ボーイ、みじんも役に立ってないにゃり」
「うん、確かに」
ベリリアにツッコまれて、ノスビーもうなずくしかない。
何しろ高レベル向けのダンジョンで、レベルが1でかつ初期装備の新人冒険者が役に立つはずない。戦闘に加勢しようとしても、かえって足手まといになるのは明らかだ。
「最初はみんなそんなものだ。君だってこれから修行を積めば、もっと強くなれる」
「ありがとうございます。でも、マリセラさんぐらい強くなるには、相当頑張らないといけませんね」
おせじじゃなく、本心からノスビーが言う。
「まあ……、私の場合は少し特殊かもしれないが」
「特殊なんですか?」
問い返されて、「うむ……」とうなずくマリセラ。
「さっきも言ったとおり、私はワートを傷つけないように戦い続けていたら自然に強くなった。それは今も続いている」
「すごいと思います」
「だが、戦っているのにはもう1つ理由がある」
「えっ?」




