#13 ピンチを救われよう 2
「ガウ?」
2体のモンスターのうち、獣のほうが振り返るよりも早く、駆け寄ってきた騎士は手に持ったゴツい両手剣を一閃。
「ガアアアア!」
悲鳴と鮮血をまき散らして、その場にくずれ落ちる獣。すぐさま石の巨人が騎士へ拳を突き出す。
「遅い」
拳を余裕でかわした騎士はそのまま懐に飛びこむと、剣の柄で腹に一撃。
「ゴウッ!」
さらに一撃。
「ゴウッ!」
ワンモア。
「ゴウッ!」
連続で攻撃を喰らってバランスを崩した石巨人、倒れまいと踏ん張ったところで、がら空きになった頭にジャンプした騎士が剣戟を叩きこむ!
「ゴガガガガッ!」
クリティカルな一撃!
石巨人の頭から胴体に向けて、細かい亀裂が雷撃みたいに走る。それを追うように、頭が肩が胸が無数の小片と化して次々に砕け散る。
そして石巨人改めガレキの山は、先に倒された獣と一緒にキラキラ光るチリとなって消え失せ、後には鈍い光を放つかたまりが残された。
「また鉱石か……」
騎士は露骨にガッカリした口調でつぶやいて、拾い上げた鉱石を腰のポーチに収める。
ノスビーが彼女の存在に気づいてから、わずか5分足らずの出来事である。




