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#10 クエストに出よう 2
「……」
急に感じる肌寒さ。
ノスビーが無意識のうちに閉じてた目を開けると、そこはもうダンジョンの中。
「なーんか、感じ悪いとこにゃりね」
「……確かに」
直前までいた冒険者協会とは一変して、荒れ果てて寒々しい風景。
「初心者向けのダンジョンって言うから、もうちょっと簡単そうなのをイメージしてたんだけど」
「アタイもにゃり。地面に穴掘って段ボール敷いたぐらいのやつ」
「そこまでヒドくはない」
ていうか、それはもはやダンジョンじゃない。
そして現実のダンジョンは、ノスビーたちがイメージしてたよりもずっと薄暗くて気味が悪い。
「うわあ怖いなあ、イヤだなあ」
「ぷくく。これくらいでビビるとか、ボーイはどれだけチキンにゃりか」
ベリリアに笑われて一瞬ムッとしたけど、本当に怖いんだからしょうがない。
「悔しいけどそのとおりだ。だから先に行って」
「ごめんにゃさい、マジごめんにゃさい。フリースタイル具合にマジごめんにゃさい。実はアタイも、小便垂れ流しそうなくらいにビビりまクリスティにゃり」
「そんなあ」




